虎・スタンリッジ、復帰戦飾った9勝目!
腰痛から復帰した阪神のスタンリッジが5回1失点で9勝目を挙げた。
三者凡退は1度しかなかったが、走者を出しながらもコースを丁寧に突いて打たせて取る投球。右腕は「休み明けにしてはいい感じで投げられた」と満足げに話した。
19日に出場選手登録を外れ、2軍で調整。1軍の試合はテレビでチェックし「自分が(チームに)貢献できなかったのがつらかった」というスタンリッジは「次は最後まで投げたい」と献身的な姿勢を貫いた。
阪神・スタン9勝目、2けた王手デス
腰痛から復帰したスタンリッジが中16日のマウンドで9勝目を飾った。7安打を浴びたが、5回1失点。外国人投手では2003年のムーア以来、助っ人右腕では、1989年のキーオから遠ざかる2けた勝利に王手をかけた。「甲子園はすごく大好き。投げやすかったね」。二回に一死満塁のピンチを背負うなど厳しい展開が続いたが、最少失点で切り抜けた。真弓監督は早期交代の理由に「病み上がりなんで。次からは少し長く」と説明したが、中4日で5日の広島戦(マツダ)での先発が有力だ。
スタンリッジ、5回1失点復活星
聖地特有の浜風を肌に感じて、大歓声を背に右腕を振るった。腰痛で19日に登録抹消。17日ぶりとなった1軍マウンドで、阪神・スタンリッジが粘った。5回を7安打1失点。味方の大量援護にも助けられながら、『夜王』が復活への一歩をしるした。
登板間隔の開きからか、序盤から不安定な投球だった。初回、先頭内川に右前打を許すと、続く石川の犠打で得点圏に走者を置く。ここは3、4番を抑えて切り抜けたが、二回も1死一、三塁とピンチを招いた。「打線が点を取ってくれたし、しっかり守ってくれて助かったよ」。二回は鳥谷の好捕、五回は藤川俊‐平野の好返球など、バックに助けられた87球だ。
リハビリ期間は自問自答の日々だった。助っ人として来日した男が、テレビ画面の前で応援することしかできない。「負けている時はもどかしかった。そういうときに助けられないことが、もどかしかったんだ」。先発に7試合続けて白星が付かなかったこともあった。「大好き」な甲子園で、チームを救う1勝だ。
5回87球と余力を残して降板した。登板後に腰痛の再発がなければ、中4日で5日の広島戦(マツダ)に回る可能性も考えられる。「体の調子もよかったけど、今日は打線が13点も取ってくれたから。そっちの方が大きいよ」とスタンリッジ。2ケタ勝利に王手をかけた助っ人が、残り試合もフル回転でチームを支える。