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テーマ:タイガース党(8279)
カテゴリ:阪神2015
圧巻の無四球完封!虎“マツダの鬼”能見が最下位転落危機救った
(セ・リーグ、広島0-6阪神、4回戦、2勝2敗、26日、マツダ)マツダの鬼、ここにあり!! 阪神・能見篤史投手(35)が広島を散発6安打に抑え、無四球完封で2勝目。負ければ最下位転落という危機を救った。チームにとっても、3点差以上の快勝は今季10勝目で初。まだ借金4で、5位と苦しむが、ここで乗らなきゃ、いつ乗るの!? 西日が差し込む中、最後までマウンドを守り抜いた。ゲームセットの瞬間、代名詞のポーカーフェースをようやく崩した。「マツダの鬼」は今年も健在。能見が赤ヘルを散発6安打に抑え、今季のチーム初完封だ。 「一人一人だったんで逃げずに、攻める気持ちをしっかり持つようにしています。いい結果が出てよかったです」 負ければ最下位転落の危機を救う2勝目は、自身3度目となる無四球完封。文句なしの110球に、声が弾んだ。 左打者にスライダー、右打者にはチェンジアップを効果的に駆使。唯一得点圏に走者を背負った五回一死二塁では強気の姿勢を貫いた。梵を内角球で遊飛。代打・会沢には145キロをひざ元に投げ込み、見逃し三振だ。 バットを持っても、1点を先制した六回、なお一死一、二塁で、絶妙バント。お手本のようなゴロを三塁前に転がすと、内野安打となり、一挙6得点を誘発した。 「前回のいいイメージのままで結果が出た」 2連敗スタートも、中10日で臨んだ18日の巨人戦(甲子園)で初勝利。今回も中7日の間隔で、走り込んで体のキレを作った。自身が花開いた2009年に開場したマツダスタジアムでは通算15試合で10勝目(4敗)。防御率1・54と、敵地はもはや“庭”となった。 ジョキ、ジョキ-。 心地いい響き。リビングでハサミを扱う愛妻を見る度に表情が緩む。子煩悩な3児の父が密かに抱く夢がある。 「子ども(長女が小学1年)がもっと大きくなったときにわかるように、子ども部屋に本棚を置いて、スクラップを並べたくてね…」 登板翌日に千江子夫人が新聞を買いに行くのが、能見家の習慣。1、2軍を行き来していた頃から続いている。最初は小さかった記事は、徐々に大きくなっていった。 「サンスポは写真が大きいときがあるから、嫁が貼りにくくて大変、って言ってたよ」 愛妻の“嬉しい悲鳴”に目を細める日々。A4サイズのノートは、もう50冊を超えた。「スクラップが追いつかないみたい」。我が子の成長とともに、白紙を埋める己の歴史。この日、また華々しい1ページを彩った。 チームも、今季24試合目で初めて3点差以上をつける快勝。和田監督は「乗り切れない中で、投手が完封して点を取ってね。こういう勝ち方は今までなかった。きっかけにしたい」と決意表明した。27日も異例の全体練習を行い、一枚岩となって再加速する。 「疲れた~!!」 試合後に本音を漏らした35歳。昨季9勝に終わった男に完全復活の気配が漂う。借金4の5位と頂上は遠いが、能見の快投が逆襲の合図だ。 (小松真也) 能見について阪神・中西投手コーチ 「緩急も使えていたし、(ストライク)ゾーンも広く使えていた。立ち上がりから、いい感じで入っていけていた」 データBOX ◎…能見が昨年4月12日の巨人戦(甲子園)以来、通算9度目の完封。無四球での完封は、2013年4月9日の巨人戦(同)以来、3度目 ◎…能見は11年から5シーズン連続で完封を記録。阪神では井川慶(現オリックス)が01年から06年に6シーズンを記録して以来 ◎…能見は広島戦に通算40試合に登板し、18勝8敗、防御率2・37。昨季も2勝1敗、防御率1・71と相性がいい ◎…阪神が今季、3点差以上をつけて勝つのは10勝目で初めて 阪神・能見、今季初の完封勝利「正直、疲れのほうがあります」 (セ・リーグ、広島0-6阪神、4回戦、2勝2敗、26日、マツダ)阪神・能見篤史投手(35)が広島戦に先発し、6安打6奪三振で今季初完封。自身連勝となる2勝目(2敗)を挙げ、チームの連敗を2で止めた。 能見は外角にボールを集める丁寧なピッチングで、五回まで2安打と好投を見せた。すると打線は六回、広島の2番手・永川から福留、マートンが連続の2塁打を放ち先制。さらに能見自ら三塁への内野安打などで二死満塁とチャンスを広げると、上本が押し出し四球、なおも満塁で鳥谷が3番手・河内から左中間へ3点三塁打を放つと、続くゴメスも左へ適時二塁打を放ち一挙6点を奪い、エースを大量援護した。 六回以降も広島打線を無失点に抑えた能見は、九回二死から新井に左前打を許すもロサリオを二ゴロに抑え、2014年4月12日巨人戦(甲子園)以来となる完封勝利を挙げた。 ヒーローの能見は「正直、疲れのほうがありますね」と話すと、「前回の巨人戦に続いて、いいイメージのままマウンドに上がったので、いい結果が出て良かった。逃げるのではなく、攻めの気持ちを持つようにしてました」と振り返った。七回のバントミスなどの反省点を挙げながら、「(今後も)どこでどうなるか分からない。いいイメージを持ちながら続けていければ」と謙虚にコメントした。 阪神・藤井、能見を完封に導いた「全体的に変化球がよかった」 (セ・リーグ、広島0-6阪神、4回戦、2勝2敗、26日、マツダ)今季4度目のスタメンマスクをかぶった阪神・藤井が能見を完封に導いた。「全体的に変化球がよかった。この前、勝ちがついたこともよかったんじゃないかな」。18日の巨人戦(甲子園)で今季初めてコンビを組んで、左腕に初白星をプレゼントしたが、2度続けて好リード。攻撃でも六回、1点を先制してなおも一死二塁で四球。つないで大量点に貢献した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 27, 2015 06:36:02 AM
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