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梅林庵

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2014年06月11日
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カテゴリ:出来事

平成26年6月11日(水)
 午前4時起床。朝のうち、雨が残りました。日中は曇りでした。白み始めた時間にブログを書いていて眠くなりました。午前5時半から30分、蒲団を被りました。
 終日会議。今日も缶詰でした。
 夕方、つね三の呼ぶ声が聞こえたような気がしました。グッと我慢し、運動公園へ廻りました。走り始めて直ぐ、つまずいて転びました。法面の草を切って、コースの端に盛り上げていました。その中に女竹が混じっていました。これに気付きませんでした。あっという間にすってんころりん。痛かった。膝をすりむきました。

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 肘もやられました。右手のひらに大豆大の皮むけ。つね三の声に応じておけばよかった。

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 水道水で洗いました。球場の事務所へ行きました。管理人は魚市場の元セリ人Kさんです。マキロンを借りました。吹き付けている最中、市場立て替えの話をしました。漁師の減ったこと、集荷が難儀になったことを聞きました。
 なお走って8km。血が止まらなかったので、2kmを残してやめました。
 帰宅したら妻不在。消毒薬のありかが判りません。シャワーを浴びました。湯がしみました。引き出しを探しました。それに似た容器がありました。小さな文字は眼鏡がないと読めません。危うく、水虫の薬を垂らすところでした(私は水虫ではありません)。
 えい!ままよ!そのままにしてプルトップを引きました。
 今日は秋に札幌であるハーフマラソンの申込開始日でした。早速エントリー。東京に住む友人Kの分も一緒にしました。ついでにホテルと飛行機の予約も。ジェットスターだと、成田経由の大分・札幌間は往復で26,000円です。往復ですよ、往復。義弟がその街に住んでいます。妻が会いたいといっていたので、二人分のチケットを押さえました。
 その妻が帰ってきました。傷に気付きました。「あなた、この前は酔っ払って転んで鼻を切ったわね。飲んでなくても転ぶのね。クックック」それでもガーゼと薬を出してきて、手当てしてくれました。
 前後しますが、帰ったら部屋が匂いました。妻が掘ったラッキョウでした。熱湯に潜らせ、漬けるんだそうです。これ、好物です。福神漬けよりもこちらの方がカレーに合います。

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 青空文庫で吉川英治を読んでいます。「美しい日本の歴史」という随筆があります。頼まれた講演のあれこれを書いています。題名らしくない、くだけた内容です。色話がありましたので、引用します。

「尼のもの底無し」
 戦後、私は読売に「高山右近」を書いた。右近の青春の蜜と、蜂のような女達を書いて、それから、後の切支丹大名デウス右近へゆくつもりだった。
  ところが上智大学のラウレス教授から痛烈な抗議が来た。デウス右近様は決してそんな行状のお人ではない。青年期といえ淫行があるなどは以てのほかで、恋愛沙汰も断じてあったとは考えられぬ。耶蘇会会報にもかくかく。伝記にもかくかく。総てかくかくの通りであると、自著、記録の類を抱えては、その頃の私の疎開先、吉野村の寓居へ、じつに根気よく抗議と訂正を求めに来られた。
  私はへきえきした。或る日などは、あの奥多摩の山村の雪の降る日にも来て聖デウス右近の清童ぶりを説くのであった。それはちょうど日蓮教徒の折伏の熱意にも似ていた。ついに私は一日、上智大学へ赴いて、教授の宣教師諸兄へ、「文芸と史実、及び宗教」にわたって、るる一場の咄弁をこころみたが、ついには面倒になって、小説も結びをつけてしまった。
  そのさい感じたのは、ラウレス氏のような学究でもカソリックではおよそ性の問題となると、これを頭からひんしゅくする傾向が強い。恋愛すらも危険がる。依然“マリアは婚せずして孕はらむ”を信じるかのようにこの人間性焦点から眼を反らす風がみえる事だった。
  そこへゆくと、東洋に発祥した宗教はそうでなかった。逆に性と取っ組んだ形跡さえある。天台や真言の密教の一部典は性経であったという。村松梢風さんの女経みたいなのではない。水原堯栄氏の「立川流の研究」。守山聖真氏の「文観上人之研究」などにもその実存は窺われよう。しかしカソリックが危険視するごとく天台や真言でもそれはやはり危険視して、いわゆる秘封の経としてしまった。ところが、禅では、恐がったり秘すようなケチなまねはしていない。
  誰かが“禅坊主と性”という課題を持つと面白いがとおもっているが、私にはいとまもないので性急にここでは一人の尼の話だけにとどめておく。
  それは鎌倉時代の慧春尼という人で、「比丘尼史」に依ると、尼の俗姓は藤原氏、相模の糟谷に住み、容姿絶群であったという。
  婚家はよく分らない。だが三十になるやならずで後家になったとみえる。兄の了庵について、禅門に入った。佳麗な比丘尼は、清楚な梅みたいに鎌倉中の山門を色めかせたにちがいあるまい。艶書を送られたり、夜這いに見舞われたり、しじゅう言い寄る坊主が絶えなかった。
  うるさくなって、慧春尼は、自分で自分の顔を後には焼け火ばしで烙やいたという。次の話は、それ以前の事だろう。或る時、尼は公式の使で円覚寺の壇へ参礼したことがあった。
  その日、円覚の大衆は、階の両側に、列を作なして、尼を待った。禅門の習いで、法問答を行うのが例であり、尼の機鋒の鋭さを知っているので、日頃、尼に振られていた業腹な連中も手ぐすね引いていたのである。
  ほどなく尼の姿は楚々として、山門から大衆の環視の中を階へ向って進んで来た。すると、一人の若僧が躍り出て、やにわに、尼の前へ立ちふさがったと思うと、法衣のすそを捲り上げた。そして股間の陰茎を白日の下に露出し、しかも身を反らしてそれを赤黒い巨大なものに怒らしてみせながら、
 『僧の物三尺。如何となす』
  と、やったのだった。
  すると尼は、微動もせず、即座に、わが裳を左右へさッと掲げて、その真白な肌はもちろん、ふさやかな毛丘にかこまれた玉門までを、僧の一物の前へ示して、
 『尼の物、底無し』
  と、応酬した。
  これは男僧の負けである。三尺と、底無しとでは、スポーツにしたって負けと極まっている。

「さあお進み下さい」
 この慧春尼には、もう一つこんな事がある。兄の了庵の会下の者で死ぬほど尼に恋した若僧があった。
  ある晩、尼の寝床に這いこんで、泣きながら掻きくどいた。尼は『今夜はいけません、次のときに』と、なだめて帰した。そして数日後の、了庵上堂の大会の日であった。尼はわざと、性の大事について、人々へ法問を向けた。誰もが、偉そうに構えながら、性のことにふれると、みな口しぶる。すると尼は、先夜の若僧の名をさして『論議では埓らちがあきません。先の夜、御僧が望んでいたお約束事を、ここで果たそうではありませんか。さあお進み下さい』と、禅床の真ん中へ出て衣を解きかけた。
  若僧は逃げ出したのみか、山からも姿を消してしまったという。――どうもどッちも意気地のない男共である。いったい男共の性観念は、鎌倉の剛健といわれた時代でさえ、こんな程度の薄弱であったから、ついに昭和の今日になって石原慎太郎氏の「太陽の季節」一編に一世を風靡されるなどの珍現象を呈したものか。といえなくもない。
  ところで、これと似ている逸話の持ち主に了然尼という尼もある。前の慧春尼より時代はずっと下がって、武田信玄の曾孫、武田寿庵の妻だったという前身だ。初め鉄牛の門をおとずれたが『美人すぎるから駄目駄目』と断わられ、白鴎を師としたが、居るうちにやはり弟子を過まるからと断わられ、その後は自力で大成し、江戸郊外の落合村の泰雲寺に住み六十六で終っている。しかしこの人の逸話は前述「比丘尼史」の慧春尼と全く似ているから、後に誰かが転嫁して伝えたものかと思われる。

 どちらも面白い話ではあります。

今日の一句
擦り剥いて血の流るるを他人事
色話読んで過ぎるは妻の丘 (色話を読んだからかな、まあ今日はこれくらいあってもいいか)

今日の写真はビワです。果物としての序列は先頭に及びませんが、この時期ならではのものです。

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Last updated  2014年06月12日 06時37分53秒
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シミ君@ Re:今回も2日纏めて(咳、花金)(06/14) New! おはようございます。 日本におけるジェ…
亮おじさん@ Re:今回も2日纏めて(咳、花金)(06/14) おじさんも検査に行ったら、何やらいろい…
nkucchan@ Re:今回も2日纏めて(咳、花金)(06/14) 親方の魚の食べ方も猫跨ぎですね~、お見…
一人親方杣夫@ Re:今回も2日纏めて(咳、花金)(06/14) こんにちは。 市販薬、杣夫もむしゃくし…
一人親方杣夫@ Re[1]:二日纏めて(煮詰まって独り居酒屋へ、ジャガイモの収穫)(06/12) スローライフmamaさんへ こんにちは…
禁玉減酒@ Re:今回も2日纏めて(咳、花金)(06/14) おはようございます。 咳止めの中には、…

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