カテゴリ:逸品
平成27年10月19日月曜日 午前5時起床。晴れ。ブルーマンデー。玄関を出る折、朝の一歩がぎこちなかったです。会社に着いて、朝一の役員会。その後もミーティングや打ち合わせに追われました。忽ち現実へ引き戻されました。慌ただしかったです。会社を出たのは午後7時半。走ろうか迷いました。でも真っ暗は嫌です。折れました。真っ直ぐ帰宅。 今日から1週間、ノンアルコールです。別に意を決したわけではありません。医者に勧められ、今朝、ピロリ菌除去の薬を飲み始めたからです。1週間続きます。酒のない食卓は勝手が違いました。目が硬く、結局、床に入ったのは午前様。ラジオのスイッチを入れたらジェットストリームが流れました。遥か雲海の彼方です。 一昨日の書き残しを記しておきます。八代の盛高鍛冶刃物店で包丁の制作工程を教わりました以下はそのあらましです。写真をご覧下さい。手にしているのは鋼(はがね)です。その上側に鉄の板があります。これを真っ赤に焼いて割り、鋼をサンドイッチにします。その完成形が下側です。 再び焼き、熱いうちに叩いて何倍もの長さに延ばします。まさに打つのです。だから打刃物なんでしょう。通常、モーターに連動した自動ハンマーを使うそうです。長い延べ板になったら、刃渡りの長さに切断します。次いで柄に刺さる部分の溶接です。柄に近い口金のところはよく湿ります。錆びやすいです。従い、その部分にはステンレスを用いているとのこと。こんな具合です。 最後はこの上で手打ちで包丁の形に整えます。仕上げの台座はいい形をしています。芸術ですらあります。 写真が完成形です。後は砥石で仕上げ、柄に刺します。このロット、全部カナダに送るのだそうです。外国からの注文がひっきりなしだそうです。58カ国と取引があると聞きました。鍛冶場を担当する長男のお嫁さんが英語バリバリ、商談は彼女任せだそうです。ちなみに長男、次男と叔父さんの3人が鍛冶場担当とのこと。家族経営の温かさと、それ故の厳しさ、こだわりを感じました。ネット販売もおこなっていますが、3年待ちと聞きました。此処だけの話ですが、一人親方杣夫の注文ならば、無理を聞いてもらえるかもしれません。 こちらは焼判です。金剛兵衛源盛高です。この銘、明治の刀匠です。その世界では有名です。 まさに刀です。 写真は次男のTさんとのツーショット。彼がいろいろを教えてくれました。某大学工学部卒の学士さんです。 今日の一句 鋼よし金剛兵衛冴え渡り 今日の写真は鉈です。頭の部分がありません。肥後鉈と呼ぶんだそうです。初めて見ました。使いやすいんだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015年10月21日 05時22分29秒
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