カテゴリ:築地
平成28年10月19日(水) 午前4時過ぎ起床。5時半過ぎ、朝ジョグ40分+筋トレを少々。いい汗をかきました。シャワーを浴びて出勤。写真は拙宅犬走りの横に咲き始めた金木犀です。いい芳香です。 晴れのち曇り。夕刻にポツリきました。 終日デスクワーク。仕切りが思うようにいきません。能力不足。えいくそう、飲みに行きたくなりました。しかし、思い直して真っ直ぐ帰宅。まだ少し明るさが残っていました。ランシューズを履こうか迷いました。妻に促されました。「あなた、もう止した方がよくてよ」止めました。風呂を浴びてくどき上手をコップに半分。トラをブラッシングしてやりながら甘露を嘗めました。彼女がチキンカツと薩摩芋のフライを揚げてくれました。美味しかったです。写真は大根の芽です。これも妻が間引いて「生野菜よ」と出してくれました。それにしても石の多い畑です。 ついでなので、芽を出したホウレンソウも。こちらは若芽を摘むようなことをしません。当たり前です。 書くことがないので本の話を。先日、毎日新聞の書評に色川武大の「うらおもて人生録」新潮文庫の紹介がありました。人間万事塞翁が馬ということで、失敗・不如意・目の出ない人に読んで欲しいとのコメント。要読です。この人、小学館の昭和文学全集に「怪しい来客簿」「百」「遠景」「雀」が掲載されていました。読んでみましたが、面白い。文春文庫にもあります。お薦めです。さて、この方、麻雀好きの年配にはなじみが深いのではないかと。1970年代、週刊ポストに麻雀観戦記を執筆していたとはウィキの解説。私、卓遊びの世界は全くの門外漢。国士無双とかダイサンゲンという言葉は知っていますが、意味を知りません。セブンブリッジに似ていると聞いたことがあるだけです。写真は「怪しい来客簿」の中の一節です。 朝ランを始めるに当たり、ウェストライトを購入しました。今日届きました。これまでは懐中電灯を使っていました。 手を空けるため、一式をそろえました。アマゾンお薦めの品です。試しに点灯してみました。とても明るかったです。光量の調節レバーがついてあります。MAXにしたら、充電した単4電池の容量を1時間で消費するとのこと。注意しなければ途中で光を失います。 今日の一句 目刺し喰い金木犀に見送られ 今日の写真はトラです。夜、玄関でニャゴニャゴ。 ああ、これがいたのか。 河岸の思い出(7)~天竹~ グーグルマップの写真で見ると、勝鬨橋付近の両岸は30年前の色がありません。高層マンションが隅田川の両岸にいくつも建ち、当時の風情は皆無です。橋のたもと、左岸にあった乾倉庫や商店街が消え、下流の中央水産研究所も跡形無しです。でも天竹は残っています。ふぐの料理店です。私のいた頃、築地界隈、晴海通りの本願寺裏は戸建ての民家が多く残り、空の視界が広かったです。広い通りにあって、天竹はことさら目立っていました。 河岸は朝の内までが勝負でした。午前中、売掛伝票を整理し、荷主への仕切りが終わったら仕事は終わりです。入荷の少ない土曜日は、セリも帳面の始末も早かったです。明日が休みなので、社内は浮ついた空気になりました。関西課の先輩が毎週のように誘ってくれました。行き先は決まって天竹その店でした。 玄関はガラスの引き戸でした。冬場も通いましたが、記憶にあるのは窓がはけ放たれ、開放感のある広い店内でした。テーブル席と、広い小上がりのある食堂風造りでした。当時20代前半の私にとってはおばさんに見える仲居さんが5人ほどいました。皆、白いエプロン姿でした。客層が河岸関係者なのか、接客はとてもフランクでした。先輩セリ人も馴染みのようでした。今聞いたらセクハラまがいのジョークを交え、決まってフグちりを注文しました。ビールの後はひれ酒。鍋の具が減ったらさらし米をもらい、溶き卵を混ぜて雑炊を作りました。このの段取り、先輩は仲居さんに任せず、自ら鍋奉行でした。 フグちりの値段、いつも奢ってもらっていたので判りません。今と違い、養殖フグはなく、天然に間違いの無いところですが、それがサバフグだったのか、トラフグだったのか。気になるところです。今となっては知るよしもない昔のことです。ただ、時折、東京人に会って、以前、河岸に勤めていた、週末は天竹に通い、先輩のおごりでフグちりを食べたと言う話をして、羨ましがられ、得意になったこと何度も。今年は残暑ですが、週末には寒気の予報。鍋が恋しくなりました。
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