カテゴリ:映画
平成28年12月4日(日) 午前4時起床。午前6時半、夜の白んでラン姿になりました。さあ走ろうか。その矢先、ポツリきました。にわか雨。雨脚が強かったです。レースを控えていた頃はものともせずでしたが、今は豆腐の根性。折れてストーブの前に座り、本を手に取りました。 午前10時、妻と一緒に出かけました。シネマ5bisにかかっている映画を見るためでした。「TSUKIJI WONDERLAND 築地」 豊洲に移転を控え、世界一の河岸を映像に残しておこうという記録映画でした。場内の映像とともに荷受け、仲買、寿司屋、魚屋がインタビューに応じる形式。各人「築地」という世界に働くプライドを語りました。切った張ったの競りがベース、生き馬の目を抜くというと大げさですが、その中に身を置く人たちの自負と連帯のようなものも感じました。僅か数年そこに身を置いただけですが、先日の築地詣でと合わせ「これでもうけじめのついた」気持ちになりました。 映画館を出て遅い昼食は丸亀製麺。 季節限定の肉たまあんかけを頼みました。寒い折はこれがよいです。妻はぶっかけとミニカツ丼、それに芋天イカ天を。よく食べる女です。写真はそのあんかけうどんです。 啜りながら「あなたがあんなところで働いていたなんて、テレビで見聞きしてはいたけれど、イメージしていた築地とは違ったわ、スピード、粋、男気、人情・・・、想像だにしなかった世界だわ」。帰りの車中も河岸のシステムについてあれこれの質問攻め。説明をするのが楽しかったです。妻に見せてよかった。 夕刻、雨があがりました。着替ました。走ろうとジョグシューズを履きました。うどん腹が重たく、1時間のウォーキングに替えました。夕空を烏の大群が舞いました。 湯船に浸かり、今日のことを思い返しましました。「ちょっと違うんだよな~、私の築地と」。映画は築地が世界No1、いや世界唯一という切り口でした。鮪、雲丹、穴子など極上の素材を取り扱う人たちの話ばかり。それはそれでいいんですが、何かが足りないんです。魚も登場人物も一級です。取材に応じる仲買さんは声も顔も生き生きとしています。寿司職人も名のある店の方々ばかり。妻が「別世界ね、それに築地の魚には手が届かないわ」。いみじくもではあります。そうなんです、光ばかりで影というか、河岸を支える裾野にカメラが向いていないんです。頂上ばかりが切り取られ、縁の下はそっちのけのような感じを覚えました。例えば全国各地の漁師、産地仲買、運送トラックのドライバー、小揚や軽子の人たち、数多の売店食堂・・・。それがあってこその築地なんです。上場される水産物に関しても取り上げられたのは高級魚ばかり。取扱量の大部分を占める大衆魚はそっちのけでした。脚色だとは言いませんが「この映画が築地のすべてではない」と意地を張りたくなるような気持ちが胸を過ぎりました。 風呂を出てふなぐちを嘗めました。八代の親戚に妙見祭のユネスコ無形文化遺産正式登録を祝す葉書を書きました。酔いに文字が乱れました。 今日の一句 連れ添うて背中の傷を妻に見せ 今日の写真は届いたDMです。オーディオフェアの案内でした。 高価なものばかりです。奮発して買おうかな。嘘です。拙宅のシステムが一番と信じていますから。 オルトフォンは17万9千円。見ていて思い出しました。そうだった、オーディオの師匠にターンテーブルの修繕を頼まないとレコードを聴くことができない。甘えることにしました。
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