カテゴリ:野良仕事
平成29年6月4日(日) 午前4時起床。晴れ。 珈琲を淹れました。いつものことですが、この時刻、週末の未明は黄金タイム。本に没頭出来ます。昨日、本を何とかしてよと妻に言われました。未読山積なるも、その前にこれをもう一度。陳舜臣「中国の歴史」再読開始。これ、1冊が概ね500ページ余り。全7巻。 奥が深いんです。文章は教科書的ではありません。筆者が主観を交え、史実の出典を示しながらの考証です。引用の漢文が書き下しになっているので助かります。当用漢字にないものが多出。これがまたいいんです。書いてみると何の実感かわかりませんが実感が湧きます。 朝ご飯を食べて午前8時、軽トラに乗りました。波越向け。薪取りでした。ストック小屋はもう満タンです。しかし、親方が折角「どうぞ」と言ってくれました。無駄にしてはいけません。写真は小島の前に転がっていた狢です。車に轢かれたのでしょう。近寄ってみたらお腹が大きかった。妊娠していたんだろうか。気の毒に。 その堅田街道は田植え真っ盛り。木立は早期米ですが、こちらは普通作です。 山に入り、櫟を小切りました。枝混じりの中、引っぱり出すのに難儀しました。木はよく乾いて、今日にも燃やせそうな状態でした。忽ち満車。もう2~3台分はありそうです。軽トラ満車1台分は、10日間終日、暖をとることの出来る量です。もったいないので、取り終えるまで通います。ストック場所は梅林下に棚をこさえます。 帰りがけ、林道から出たところにMのおいさんを見つけました。枇杷にネットを掛けていました。鳥害を防ぐんでしょう。彼は一人住まい。現役の頃は宮大工だったとのこと。素手で錆びたトタンを折っていました。手を切るでしょうに、と声を掛けました。 「切る切る、あっはっは」 なんとも変わったおいさんです。 もう1枚、おいさんの背中を過ぎてしばらくいくと、波越集落が広がります。中央の家が私の親方宅です。山を背にして南向き。いい屋敷です。 家に戻ったら 「あなた、ジャガイモがそろそろよ」 荷を下ろし終えて、鎌を持ちました。茎を切って、マルチシートを剥ぎました。 芋の写真を撮り忘れました。まあまあの出来でした。それにしても石の多い畑です。昼をした後、よし、石取りをしよう。但し、植わっていた二畝のみ。丁度いい頃合い、隙間の空いたコンテナがあります。それに土を入れました。 両手に持ってふるうと、こんな状態に。屈んでこの繰り返しです。重いですが、私、腰のほうはめっぽう強いんです。頑丈に生んでくれた母に感謝です。 石は一輪車へ。柿の木の根に積みました。軽トラに載せて父の山へ戻すのがいいんでしょうが、面倒臭い。 石の分だけ土を補充してやらないといけません。軽トラに乗りました。先日、椎茸栽培に使った櫟を捨ててあるところを見つけました。持ち主に頂戴というと、二つ返事でした。いい頃合いに朽ちていました。土に還るといいますが、そのとおりホクホクの土。 おっ、カブトムシだ。 捕まえて手に載せました。羽を開いて飛んでいきました。ふーん、対の堅い羽下はこんなふうになっているのか。 とって返し、石を取った後に広げました。トラクターに乗ってそれを鋤き込みました。さて、次は何を植えようか。 「あなた、お父さんの栗畑が困っているの、枝が道路に張りだし、通る人に迷惑よ、切って頂戴」 これはおやすいご用。そうしました。でも栗を収穫してからの方がよかったかな。花が咲いているのにもったいない。 陽が傾きました。包丁を研いだ後、ウリバエ穫りをしました。走ろうかと思いましたが、妻に反対されました。 「今日はもう止してよ、あなた、働き過ぎよ」 てやんでぃ、仕事を言いつけるのはお前じゃーないか。そう思いましたが、口には出しませんでした。言を入れシャワー。当然プシュッです。おっ、今日掘ったジャガイモが揚がりました。小粒のものがホクホク。いい感じでした。 玉葱の切り口にエクスタシー。青紙スーパー、野菜切りは鉄包丁に限ります。私 「きれただろう?」 妻 「あなた、毎日それをいうのね、恩きせはもういいわ」 前後します。午前の野良はNHKFMでショルティの特集を聴きながら。エグモントが流れました。オケはトーンハレでした。数年前、福岡にやって来た折、聴きました。懐かしいなー。午後はカープ戦。勝利し、ロッテ戦2勝1敗。勝ち越しました。西武線に続いてです。阪神も勝って、2位とのゲーム差は開きません。さて、そのエグモント。も一度聴きたくてAmazonMusicをマッキンに接続。酔ったのでレコードを引っぱり出すのが面倒でした。 さてと、寝るとするか。眠り薬はこれ。 トラがやってきました。おーよしよし、お前も聴くんだな。腕枕を貸してやろう。うっとりの図に癒やされます。 今日の一句 鍬憎し塒荒らされ甲虫 馬鈴薯を揚げる背中の鼻歌よ 今日の写真は蝸牛です。本に倦いて外に出たら、朝露を楽しんでいました。それにしても小さい。宝石のようでした。
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