カテゴリ:音楽
平成30年10月12日(金) 午前4時起床。晴れ。今日はポカ休を取りました。その日その時思い立っての休みのことをポカ休と言います。ポカッと休むからです。今日のそれはその意味ではポカ休ではありません。ですが、「ポカ休」には禁断の果実、不道徳、快楽への誘(いざな)いの響きがあるのです。今夜にその快楽、耽溺が待っていましたから敢えてポカ休としました。 ゆっくりの朝を珈琲と過ごし、午前10時を過ぎて家を出ました。東九州道を北上、日出(ひじ)ジャンクションから大分道に。鳥栖ジャンクションで九州道へ、一路博多向け。写真は由布岳の北側、由布岳スマートインターのあるパーキングからのものです。一帯が紅葉し始めていました。伽藍岳という活火山の麓に噴気が見えました。近くに塚原温泉があります。日帰り入浴可能。鉄分を多く含む緑色です。匂いも少し錆臭い。何度か入ったことがあります。怪我の湯治によいのかもしれません。 福岡のまち中に着いて、チェックイン時刻まで間がありました。名物博多ラーメンが昼ご飯。写真のないのが残念です。細麺でした。食べ終えてホテルの部屋で暫し午睡。夜に備えてでした。いえ、決して中洲を練り歩くための体力温存ではありません。耽溺とはオペラ鑑賞のこと。先週、あれこれあってツール・ド・佐伯を欠場、日曜出勤になったこともあっての埋め合わせになりました。3時間の運転疲れを30分の睡眠で晴らしました。覚醒させるため、福岡にやって来たら入る喫茶店、オーバカナルに突っ込みました。 エスプレッソが美味しいのですが、妻がケーキを頼んだので今日は珈琲にしました。道行く大丸デパートの袋を抱えた人たちの姿が、私のまちを歩く人と違い、洗練されていました。都会はやっぱり違うな。 会場は福岡シンフォニーホール。写真はそこに向かう途中、福岡市役所前の広場でやっていたワインフェスタ。マジックアワーに心地好い音楽、足を止めたかったです。 オペラの上演会場は別名アクロス福岡。年1回は此処のクラシックコンサートに通っています。最も記憶に残るのは何年前だったか、メータ、イスラエルフィルの公演です。その指揮者に玄関ですれ違ったこともあり、よく覚えているのです。プログラムはベートーベンの田園でした。弦の柔らかさ、ふっくら感が印象的でした。おっ、既に開場が始まっている。 看板の前で記念撮影。今日のプログラムはカルメンでした。ブルガリア国立歌劇場です。昔の話ばかりで恐縮ですが、数年前、ソフィア国立歌劇場の博多公演を此処で楽しんだことがあります。カヴァレリア・ルスティカーナとジャンニ・スキッキでした。今回はブルガリア国立。ソフィアどう違うのか。違いません。同じ劇場なのです。余談です。下世話です。オーストリアやドイツにある有名どころではなく、しかも地方公演だとチケット価格は1/3程度となります。今夜のそれも15ラーでした。 ストーリーは勿論恋がテーマ。古典的、単純明快です。音楽も耳に馴染んだものばかり。楽しむことが出来ました。それはそれでいいんですが、演出が随分とデフォルメされていました。市井の人たちに能面のようなものを被せ、黒衣の集団に仕立てていました。違和感あり。ブーレーズがバイロイトの舞台、ワーグナーのリングに背広を着た歌手を上げて物議を醸したことがあると聞いたことがありますが、なんとはなし、そのことを連想しました。写真は演奏の始まる前、心地好い高揚感の湧いてくる時間が流れる様子です。シャンデリアがいい感じです。 午後10時前、跳ねました。小腹が空き、よし、どこぞで美味しいものを。しかし、この時刻に加え、明日も運転があるので深酒は止めておこう。ホテル近くのイタリアンバーへ突っ込みました。BARUMICHI。若者やカップルで賑わっていました。 妻はピッザと赤ワイン。 私はトリビーとチーズ。遅い時刻でした。簡単に済ませました。 これで打ち止め。監視役がいたので、亮さんの真似(コンビニで酒と摘まみを買うこと)は出来ませんでした。部屋に戻りシャワー。缶ビールを1本空けてバタンキュー。それにしても今日のミカエラ役は素晴らしいソプラノだった。夢に出てきそう。 今日の類語 「耽溺」 溺愛、盲愛、溺れる、惑溺、食い入る、熱に浮かされる 耽溺とは、「夢中」と違い、よくない行為にのめり込むニュアンスがあります。退廃的というか崩れた感じです。「酒食に耽溺する」のがいい例です。最たるものが傾城。 今日の一句 塚原にススキの靡き櫨も赤 今日のラン なし 今日の酒 生ビール1 グラスワイン1 サッポロ黒ラベルレギュラー1缶 今日の写真は午後10時前の中洲です。オペラで火照った身体に那珂川の夜風が心地好かったです。 平成30年10月13日(土) 午前4時起床。晴れ。妻が起きるまで持参した文庫本を読みました。チェックアウトは午前9時。東急ハンズに用があるという彼女をそこへ案内。私も一緒に中へ。ぶらぶらしていてこれを見つけました。縦書きのCnmpusノートです。 田舎の文房具屋には置いていません。買いました。中はこんな感じです。私、縦書きが好きなんです。仕事の書類は法令を除き全て横書き。仕方なしに合わせていますが、プライベート、普段の日記や読書メモは縦書きです。このノート、今は無地、持ち合わせのものがあり、取り立てて何に使うという宛ては無いのですが、何かの覚えに、ということで。 ホテルの朝食を食べませんでした。理由は美味しいものを昼に食べよう、そのために腹を空かせておこう。その作戦でした。突然ですが、知り合いに、世界を股にかけたJTBの社員がいます。その方、福岡に在住。どこか美味しいレストランを知らないか、聞いてみました。ドムスというイタリアンがいいよ、そう教えてくれました。そこに向かいました。おっ、天神にあって静かな佇まいでした。しかし門前払い。今日は貸し切りでした。残念。今朝、予約メールをしたのですが、返信が間に合わなかったとのこと。仕方ありません。尻尾を巻き、近くにあった中華でランチ。写真は帰り道、昨日もアップしましたが由布岳の北側、塚原高原です。快適なドライブ日和でした。 午後3時半、帰宅。やれやれ、でした。私、車の運転は嫌です。疲れるからです。今日もぐったり。もう走る気力はありません。ビールを飲もうか。と、その時でした。車から飛び降り、秋まきの野菜に水をやり終えた妻が 「あなた、今夜は鹿肉よ。それが手っ取り早いの。スライスして頂戴。」 そうしました。やっつけたあとシャワーを浴び、プシュッ。写真は自分用にと切った鹿刺です。彼女が新生姜を摺りおろしてくれました。 こちらは焼いてくれた鹿肉。彼女は父の家にも届けてくれました。 おっ、ピッザが出てきました。しかも3種類。コーン、チーズ。小振りでしたがよく焼けていました。昨晩のそれに勝るとも劣らない。写真はそのうちの一枚。ちりめんじゃこが入って風味がよかった。当たりです。 午後8時、疲れと酔いに目が回ってバタンキュー。いい週末でした。 今日の類語 「佇まい」 雰囲気、ムード、空気、気配、趣、興趣、情調、風趣、風情、風格、余情、余韻、詩情、詩的、ポエジー、味わい、滋味、醍醐味、妙味、雅味、幽玄、物の哀れ 奥深く微妙、しみじみとした情感の言葉です。覚えて使いたい。 今日の一句 間に合わぬ陽の落ちるまで鹿刺は 今日のラン なし 今日の酒 サッポロ黒ラベルレギュラー1缶 冷酒3勺(嘗めただけ) 赤ワイングラス1 白ワイングラス3 写真は今日抜栓の白です。夏が彼方に去りました。この手は早くに飲んでしまわねば。 今日の写真は一昨日一献のOさんが土産。水俣・柳屋本舗の美貴もなかです。私、洋菓子より和菓子の方を好きです。絶品。 はみ出た餡子が素晴らしい。有り難うございました。 もう1枚は7段の奥さんが手製の小物です。今、これに填まっているとのこと。小綺麗な瓶の中がカラフル。始め、手に取った折、何か飲むもの?と勘違い。そう言って笑われました。明るい場所に置きます。有り難うございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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