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梅林庵

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2018年11月23日
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平成30年11月23日(金)
 午前6時起床。快晴。未明の外気温3℃。冷えました。昨日の酒は朝の珈琲で始末。二日酔いになりませんでした。親の言うことと冷や酒は後から効くと言いますが、昨夜は燗酒。残りませんでした。
 よし、今日は山行だ。チェーンソーの刃を研ぎました。写真は勝手口に置いてあった小蕪です。漬物をつけるんだろうか。それとも誰かにあげるんだろうか。



 目立てが終わり、軽トラ荷台に鳶口を積んだ時
「あなた、私、今日は午後から夜にかけて、用事があるの。出かけるわ。その前、午前中に豌豆の植え付けをしたいの。畝をこさえて頂戴」
 舌打ちをしました。鍬で2列、作りました。途中、勝手口の窓が開きました。シャワーキャップのようなものを被って化粧中の妻がメイクスポンジ片手
「あなた、その畝、幅が狭くてよ。1メートル20センチにして頂戴」
手戻りが生じました。加えて、昨日まで残った雨に土が濡れ、地下足袋や鍬に粘り付きました。勝手が悪かったです。写真は豌豆の蔓が巻き付く支柱です。昨年のものをこうして取ってあります。繰り返し使えます。



 マルチを敷き終え、やれやれ、やっと開放。午前9時を過ぎて山向けとなりました。おっ、早くもT運送のおいちゃんだ。切り出しに荷役作業中でした。



 私も早速取り付きました。1時間あまりで20本ほどを倒しました。杉の倒木、交差させてしまいました。今猶、腕は未熟です。



 杉がウラ(先端の方)に蕾を付けていました。まだ硬いですが、春先になると開いて花粉を撒きます。紅葉も終盤、全山秋深ですが、ここには春の兆し。季節は巡ります。



 一仕事終えて立ち話の図。左が親方。右がT運送のおいちゃんです。今日は祭日です。のんびりの荷役でいい、と話しました。お酒が好きで毎日晩酌するとのこと。話が合いそうです。



 ここ、波越の奥は、山花開いて錦に似たりです。大袈裟ですが、空の青と藪山の紅葉、いい感じです。ちなみに「山花開いて錦に似たり」とは私の作ではありません。もう40年近く前、京都・妙心寺の機関誌「花園」の表紙を飾った片岡省念老師の言葉です。師は当時、私のまちの禅寺・養賢寺の大和尚でした。ちなみに臨済禅です。



 倒木を終え、薪を積んで帰ろうか。山奥に回りました。次の写真はそこへ向かう途中の風景です。櫟林の枯れ葉に優しい晩秋の日射し。目に優しかったです。



 荷台に載るよう、長尺を玉切りました。写真でも判りますが、杉の子丸太を2本。これを梅林下に並べ、輪子にします。ここは谷筋。山の陰でした。冷たい風が吹きました。チェーンソーのエンジンを止めたら風の音ばかり。一人では来たくないところでした。



 昼前帰宅。妻が豌豆の植え付けに苦戦していました。霜や風に備えて覆いをするのに、上手くいかないとのこと。手伝いました。次の写真は昼に食べた里芋の煮付けです。



 午後は仕事でした。東京から二人、お客様がありました。ネクタイを巻いて出社。一度会社へ行き、あれこれ、小物を持ちました。写真はお客様を案内した歴史資料館の内部です。この11月25日まで、佐伯の先哲、矢野龍渓の特別展を開催中です。経国美談の矢野龍渓です。彼は大分・佐伯藩の藩士が家に生まれました。維新を契機に上京、明治を活躍の偉人です。人となりは割愛しますが、彼を一躍有名にしたその経国美談。名を知っていてもどんな本なのか、知る人は少ないです。お客様に歴史資料館の学芸員K君が判りやすい説明をしました。曰く
「古代ギリシャを題材にした小説です。圧政を相手、民衆が民主政治を勝ち取るストーリーです。明治時代の世相によくマッチし、ベストセラーとなりました。この本の登場で、文士や政治を志す若者が増えました。龍渓は得た儲けで洋行、見聞を広めました」
 余談です。この特別展は、全部、K君の手によるものです。お客様の質問に、展示の説明とは別、深い解説をしました。私は学芸員という職業をよく知りません。今日、彼の博識を聞いて、その知識はその通り、広く深い。恐れ入りました。余談の余談です。企画展とは別、彼に、学んだ大学や読書遍歴を聞きました。元々こちらの人ではないとのこと。東京のG大文学部史学科で中世を勉強したそうです。大阪で博物館の嘱託として働き、30代後半になって私のまちにやって来たとのこと。佐伯市が歴史資料館を開館するに当たり、学芸員を募集。これに応募、数年前に採用されたとのこと。歴史書はもとより文学・哲学の本をよく読むそうで、芥川はほぼ全部、泉鏡花もそれなりに読破。40歳、明晰の男です。よくぞ佐伯に来てくれた。これまで歴史資料館にあまり縁がなく、彼のことを知りませんでした。今後、あれこれ話を聞くのが楽しみです。厚誼を宜敷くとお願いしたら二つ返事を返してくれました。新しいともが出来た。嬉しかったです。



  午後5時過ぎまでお客様をもてなしました。帰りに図書館へ回りました。もう10年以上、中に入っていません。久しぶり。新しく借用のカードを作って貰いました。次いでに本を借りて帰ろう。5冊、見繕いました。写真はその中の2冊。子母澤寛の「逃げ水」です。幕末・維新の三舟が一人、高橋泥舟の生涯を書いた伝記小説。この本、ブックオフで探したのですが売り切れ。それが図書館への理由でした。で、何故泥舟かというと、彼が今北洪川の元で修行したとのこと、同じく洪川に参禅したのが鈴木大拙。つまり禅研究の大家と同門であったことからの拡がりです。まあ子母澤の小説ですから大衆文学。エンターテインメントです。余談の余談、調べたら子母澤は祖父が北海道に入植、厚田村(現・石狩市)の生まれだそうです。大拙の名が出てくるか否か、楽しみです。



今日の類語
「大衆文学」
 近代文学、現代文学、純文学、国民文学、通俗文学、軟文学、児童文学
 文学にも色々あります。通俗文学とは娯楽本位。翻って純文学は純粋な芸術性を指向する文学。従い、通俗文学を手に取ると夜の目が硬いですが、純文学は眠り薬。

今日の一首(全て22日詠)
しとしとと夜来の雨が骨冷やし我が白髪を指で梳く朝
ミキサーに青菜を入れる妻の指赤さの増して秋往くを知る
野趣の寺虎関師錬を知らずして猶紅葉の優劣らず

今日のラン
なし

今日の酒
ノン

今日の写真はお客様二人と同僚一人を加えたショットです。歴史資料館の隣にある「お居間」の前で撮りました。お居間とは、佐伯藩の殿様毛利氏の居間です。








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Last updated  2018年11月24日 06時34分29秒
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シミ君@ Re:今回も2日纏めて(咳、花金)(06/14) New! おはようございます。 日本におけるジェ…
亮おじさん@ Re:今回も2日纏めて(咳、花金)(06/14) おじさんも検査に行ったら、何やらいろい…
nkucchan@ Re:今回も2日纏めて(咳、花金)(06/14) 親方の魚の食べ方も猫跨ぎですね~、お見…
一人親方杣夫@ Re:今回も2日纏めて(咳、花金)(06/14) こんにちは。 市販薬、杣夫もむしゃくし…
一人親方杣夫@ Re[1]:二日纏めて(煮詰まって独り居酒屋へ、ジャガイモの収穫)(06/12) スローライフmamaさんへ こんにちは…
禁玉減酒@ Re:今回も2日纏めて(咳、花金)(06/14) おはようございます。 咳止めの中には、…

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