カテゴリ:本
Monday, December 16, 2019 午前4時起床。晴れのち曇り。夜、雨になりました。 朝の内に家を出ました。天井の張替をしてサッパリしたい。千円カットに突っ込みました。馴染みになったおっさんが「正月がきたねぇ」、私も「そうですねぇ」。大晦の数日前まではこの挨拶言葉が交わされます。 頭の軽くなって某簡易郵便局へ。年賀状を買うためでした。インクジェット用のものではない方を所望。しかし売り切れでした。仕方なしにじゃーそれで。 ついでです。昨日、ブログに書いたアエログラム(航空書簡)を置いてあるのか、訊いてみました。否、郵便書簡(ミニレター)ならあるとのこと。郵便書簡はアエログラムの国内版。アエロは90円ですが、こちらは葉書と一緒の63円。安いです。 でもインターネットの時代です。年賀葉書の発売枚数は2003年の44億枚余りをピーク、2020年は半分近くに減ったことをニュースが報じました。アエログラムや郵便書簡はすでに老兵。去るのみなのかもしれません。 余談です。其処の局長は私と同世代、知り合いです。今年、奧さんを亡くしました。お悔やみを言いました。彼にとっては寂しい正月となります。元気がなさそうでした。早く安息の日々になるといいのですが。 写真は家に戻っての昼食です。菠薐草と味噌汁に香の物。昨日の二日酔いはすっかり治りました。 午後は父を歯医者へ。今日は抜歯の予定でした。しかし90を越えていること、心臓疾患の投薬を受けていることから、内科医への相談を経た上で、ということになりました。今日は患部を掃除しただけ。 さてもの父の耳、すっかり遠くなりました。説明する先生の声に頷いてはいたものの、聞こえていないはずです。帰りの車中でそれを確かめました。案の定でした。補聴器を嫌うし、筆談をし始めると腹を立てるだろうし(過去にそういうことがありました)。物忘れの兆候はまだないので、特に心配はないのですが。仕方のないことではあります。 待合室に会計を待っていたとき、空の暗くなっていることに気づきました。支払いを済ませ、急いで帰宅。干した大根を軒の下に運び、薪を居間へ。其の後、着替えて走りました。一汗かいて午後4時過ぎに風呂。写真は湯船に浸かりながらの一冊です。既知のことも含まれていますが、知らなかったことが多かったです。 一例を引きます。由比忠之進が認めた佐藤栄作首相への抗議書です。 要約すると、沖縄・小笠原返還交渉に弱腰、ベトナム戦争・北爆支持のため、アメリカの斥候となって東南アジア諸国を訪問しようとする首相を諫言の内容です。この抗議書は遺書となりました。携えた儘、首相官邸前で焼身自殺したのです。「わたくしは本日公邸前で焼身死をもって佐藤首相に抗議する。第三国人のわたくしが焼き死することはもの笑いのタネかもしれないが真のベトナム平和と世界平和を念願する人々がわたくしの死をムダにしないことを確信する」という言葉で結ばれていました。 保阪氏はベトナム戦争への当時の日本の関わり方を考証します。「日本の経済成長は~中略~アメリカ資本に委ねていたので、ベトナム戦争への協力は高度経済成長の当然の代償であった。~中略~多くの人々はそれに目をつぶった」と指摘。その最中の事件でした。 その抗議をして、首相は反政府運動の拡がりを恐れました。興味深いのは、次の下りです。「佐藤内閣の側近たちは、ふたつの事実をさがし回ったという。一つは不治の病、たとえばガンを患っていなかったか、そしてもう一つが特定のセクトにつながっていなかったか。いずれかの事実があきらかになれば、佐藤首相への抗議というより、厭世的な自殺か政治的意図を含んだ自殺にすり替えることができる。衝撃的な自殺の意味を弱めることになる。しかし側近の努力は徒労に終わった」 保阪氏は由比氏の生い立ちから72歳までの生涯を概説、彼が曲折を経て真のエスペランチストであることを説明しています。 うーむ、まさにタイトル「檄文に秘められた真実」ではあります。 今日の一句 難聴の父が仕草や冬の虫 今日のラン 6km 今日の酒 燗酒1合 ワイングラス4 今日の写真は夕食のピザです。バジルソースは妻の手作り。 もう一枚、この春に収穫の玉葱をトッピング。自家製は何に増しての、ではあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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