カテゴリ:山
Thursday, November 26, 2020 晴れ 小春日和が続きます。 午前4時起床。夜明け前の外気温は7℃でした。冷えました。床を離れて先ず一番にする仕事は、残り火に薪を足すことです。1年の内、5ヶ月間、これが朝の日課です。その際、トラが足下に纏わり付きます。彼へのネコカリは、晩酌同様、毎日欠かせません。一年中です。 このところ、朝ご飯は午前7時半と決まっています。NHKの連続ドラマ「エール」を見ながら食べます今日もそうしました。放送は明後日までのようですが、実質今日が最終回でした。 見終えて、地下足袋を履きました。今日は親方の山を加勢。倒木の手伝いをしました。切り出しに着くと、製木した丸太を積み出すところでした。親方に積み過ぎ?と言うと、すぐ近く100m程離れた土場に降ろすから、と返されました。危なっかしい。ここからそこまで、作業道の移動ですが、これで公道を走ったら大変です。 次の写真はチェーンソーに注油の親方です。赤いガソリンタンクが目立ちます。余談です。数年前にどこぞの花火大会にあった出店の爆発騒動。人が死亡しました。原因はガソリンの杜撰な保管(容器の問題)だったようです。それを受け、ガソリンはこの様、鉄製のタンクでないと購入できない決まりになりました。私も容量20リットルのものを持っています。 私のチェーンソーです。その横、お茶のペットボトルに注目してください。山に取り付く前、少し飲んでこの様に平たくしておきます。こうすることで尻ポケットに馴染むのです。丸のままだと、パンパンに張って動き辛いのです。 さあ取りかかるか。写真中央が今日の対象でした。 難儀でした。あらぬ方向に傾いている木、腐れの入って引っ張りの効かないもの、椎の大木にウラを突っ込んで倒れにくいのもありました。写真だと判り難いですが、急斜面にズルズル滑りやすく、踏ん張りが効きません。根元の枯れ枝を除く手間もあって、1本1本に息が上がりました。汗びっしょり。防塵用にかけたサングラスが顔からの熱(いき)れで曇りました。14~5本も倒したでしょうか。次の写真は、チェーンソーを回し終えた後の図。2時間かけて倒した杉は楊子のように見えますが、近くに寄ると結構大きいです。 山を下りたのは午前11時半。時刻は昼前になっていましたが、薪を積んで戻ることにしました。庵(常楽寺)に廻りました。写真は積み終え、さあ帰ろうかの図です。中央に枝を落とされた樫の大木が屹立していました。この枝を貰い受けたのでした。 遅い昼をし、再び地下足袋を履きました。荷役を終えた後、小松菜とアスパラなの第2陣に施肥と水遣り。猫の額ほどの菜園ですが、毎日何かしら小仕事のあるものです。写真は持ち帰った薪です。一番手前、豆蔦の付いてあるのが一昨日と今日、2日間の成果です。 夕刻、走る気の失せてぼんやり。と、その時でした。 「あなた、今夜はヒレカツよ。添えるキャベツを採ってきて。ついでにブロッコリーもね」 アイアイサー。 それを終え、風呂を浴びました。写真は出て来た料理です。毎度自慢話で恐縮ですが、手に懸けた野菜の味は格別です。焼酎で流しました。 以下無用のことながら 新潮現代文学は捗りません。野間宏「真空地帯」で立ち往生しています。大岡昇平の大作「レイテ戦記」に取り付いたためです。 先日、三島由紀夫没後50年のことを書きました。その通り、最近は新聞各紙に関連の記事が多いです。そんな中、芸術新潮の12月号が「21世紀のための三島由紀夫入門」と題する特集を組んでいます。購入し読みますが、私自身の彼を見る目は変わりそうにありません。保阪正康氏がこの11月24日付け東京新聞に語った記事がありますが、その通りだと思うからです。 以下に引用します。 「今思うのは、三島さんには2つの顔があったということ。1つは文学者で、もうひとつは思想家、政治指導者であり右派的な活動家。あの死は何だったのか―という問いには、50年たっても答えはない。この50年間、『文学者としての自己表現じゃないか』とか、『あのような行動を起こすために文学をやったのではないか』という議論もあったが、僕は2つの自分を使い分けたんじゃないかと思う」 続けて 「彼は『戦後社会に鼻をつまんで生きてきた』と語った。戦後の空間を全否定し、激しい嫌悪感を持って事件を起こした。『(自分の気持ちを世間に)分かってほしくない』と彼の方から線引き(自決)をしたんだと思う。事件を肯定するのは難しい。私たちは冷徹に見ていいんだと思う」 保阪氏の末尾「冷徹に見ていいんだ」との下り。2つの顔を使い分ける三島のしたたかさについて、「冷徹」に、いや冷たい視線を持って私は向き合います。 それにしてもの芸術新潮、定期購読したい雑誌です。でも雑誌の類はもう買わない。 今日の一句 皇軍の行き逝きて母の泣く 今日のラン なし 今日の酒 芋焼酎お湯割り(25馬力正味1合5勺) 今日の音楽 ベスト・オブ・クラシックス ヨーロピアン・ジャズ・トリオ 今日の写真は波越集落の廃屋です。薪を積む道路向かいにありました。朽ちかけた家を見ると、私、つい思ってしまいます。新築の折は家族の会話、子どもの笑い声が溢れていただろうということを。それをして拙宅、築後30余年です。夫婦とも死んだ後は、うちもこういう感じになるんだろうな。 こちらはハヤトウリです。拳骨瓜と言うそうです。妻が野暮用先から貰ってきました。食べ方を知りません。 おまけは波越集落にある栴檀の小径です。 葉の落ちて、実だけがぶら下がっていました。 おまけをも1つ。アスクレピアス(トウワタ)とそこに蜜を求める蜂です。この花の花言葉は「健康な体」「心変わり」「小さな恋」「行かせてください」
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