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爺さんとのテニスでヘロヘロになった僕は、帰路に着いた。
駅前に立ち飲み屋があって、いつも通るたび、酒とツマミの匂いがするので、常に行きたいなーって思ってるんです。 でも、「立ち飲みコミュニティー」とでも言うような、一種カルトな仲間意識みたいなのができてそうで、一見さんがいきなり行っても、 「なんじゃ、こら? ここはお前みたいな若造が来るところじゃねーぜ」 とか酔っ払いの常連さんに言われそうで、しり込みしてるっす。 で、そんな僕は、どうしても酒を飲みたいときは、立ち飲み屋の前においてある自動販売機でビール(=発泡酒:¥140)を購入し、さらに改札横にあって、また僕を誘惑してやまない焼き鳥屋のお持ち帰りコーナーでカップに入った唐揚、1カップ100円。 240円の贅沢 でも、この「240円の贅沢」、電車が来るまでの時間やから、長くて10分、短かったら3分ぐらいしかない。 10分なら、贅沢気分を存分に味わえるのだが、3分の場合、ちょー急ピッチでビール(=発泡酒)と唐揚を胃の中に収めなくてはならないので、あまり贅沢気分は味わえません。 「大体、ほんまに贅沢するんやったら、本物のビール飲まなあかんな~」 とか、最近思ってます。 ま、そんなこんなで、お酒も入り、いい気分になった僕は、電車に乗り込んだ。 すでにヒザカックンの頻度は1カックン/3歩から、2カックン/3歩に上昇し、オールカックンになるのも時間の問題かと思ったぐらいです。 ところで、電車に乗るときは、いつも本を読んでます。 いま読んでるのは司馬遼太郎先生の「竜馬がゆく」。 「今頃かい?」とか言わないで~ ま、いつも読み出すと集中して周りが見えなくなります。 だから電車に乗ってるときは、乗り過ごさないよう、なるべく頻繁に駅を見るようにしてます。 で、いつも通り「西大寺」で乗り換え。 西大寺では、難波行き、奈良行き、京都行き、橿原神宮行きと、四つの方向に電車が走ってる。 奈良県にしてはややこしいけど、慣れたら簡単。 僕は「難波行き普通」に乗ります。 ちょうど、僕らの電車が入ったときに、「難波行き普通」の電車がホームに入ってた。 「ラッキー♪」 とか思って、その電車に乗り込むべく、自分の電車が停まる前にドアの近くに立った。 すると、向かえに停まってる電車のドアが「ぷしゅ~」とか、親父の放屁のような音を立てつつ、閉まって、自分の電車が停まるのと、同じ加速度で、発進していった。 「ムキーッ!!」 ほんま駅員に文句言うたろうか!って思った。 たぶん、僕だけじゃないはずや! で、しょーがないので、僕はまた本を読むことにしました。 「次の難波行き電車は3番乗り場」って書いてあったので、3番乗り場に立っていた。 すると、しばらくしたら電車が入ってきた。 おっと、これは急行だ!やばいやばい。これの次。 で、急行をやり過ごし、次に電車が入ってきた。 僕はずっと前、それこそ前の電車を乗り過ごしたぐらいのイキオイで、並んでいたわけだから、当然一番前に並んでいた。 後ろにも、結構人が並んでる。 すると、横から、 「ふうっ~ 私は疲れてるのよねん。それに、こんなにスーパーの袋持ってるのよ。」 と、いかにも、っていうか体全体で表現したオバハンが割り込んでいた。 「こいつ~ ほんまは疲れてへんやろ。 俺なんかカックン症候群や。」 と、急に闘志が湧いてきた。 僕は、義務教育12年、駿台予備校1年、大学、大学院6年の勉学で習熟した知識を総動員して、電車が停まる場所を、瞬時に割り出し、オバハンを巧みにブロックするような立ち位置に立った。 同時に、僕のすぐ後ろに並んでいた、ちょっとケバめのオネーチャンにアイコンタクトし、僕のブロックをたくみに利用し、オバハンより先に電車に乗り込め!と言う合図を出した。 「らじゃー」 目で合図した彼女は、電車が停まるのと同時に、オバハンの前に立ち、僕に続いて、僕よりも巧妙にオバハンをブロックしつつ、するっと電車に乗り込んだ。 オバハンは、僕と彼女の秘儀コンビネーション・ダブル・ブロックで、完全に行く手を阻まれ、しかも人波にもまれ、とうとう座席に座ることが出来なかった。 「ふん!どうだい!」 と、まんまと座席をしとめた僕と見知らぬケバネーチャンは、勝利の笑みを噛み締めた。 それにしても見事なコンビネーション! どこか違うとことで会いたかったぜ・・・ と、オバハンとの戦いに勝利を収めた僕は、すっかり悦に入り、再び読書にいそしんだ。 しばらくたって、なかなか駅に着かないことに気がついた。 しかも、暗がりでよく分からんが、外の風景が違うか??? するとアナウンス。 「こ~の電車は~ 京都行き~急行~で、ございますぅ~」 えっ!京都行き? 間違えた・・・ しかも急行て・・・ そうなんです。 3番ホームには「難波行き急行」→「京都行き急行」→「難波行き普通」と入ってきてたんです! 読書に、そして戦いに夢中になってた僕は、すっかり行き先を見てなかった! でも、「難波行き普通は3番」とか書いてあったら、乗り込むっちゅーねん! ややこしいねん!近鉄!そんなんやから、野球も負けるんじゃ! とにかく、急行のため、二駅も乗りすぎたあと、折り返しの電車を待っているホームには誰もいず、僕の寂しさと、ヒザカックンだけが残りました・・・ ま、そんなとこです。 長くてごめんちゃい。。。 今度は短くね♪ 追伸:明日から一泊淡路島旅行でーす! 嫁と二人で。 妊娠中の嫁を連れて、非常に無謀ですが、医者にも止められなかったので。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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