狗雑種(侠客行)
なんか好きなんですよね、狗雑種(のらいぬ)。日本語で「のらいぬ」なんて書くと可愛いけれど、そんな生易しいものでない、口にするのがはばかられる様な名前。そもそも名前じゃないらしいけど名前がないので仕方がない。と、「侠客行」の主人公です。何が好きかって、あの恐ろしいほど物事をプラスに考える思考です。馬鹿といってしまえばそれまでだけど、私はあれは馬鹿じゃあないと思います。そう・・・、才能!なんか周りが勝手に大騒ぎしていますけど、彼はただ母親を探して、そして飼い犬の「阿黄(あこう)」を探しているだけです。どんどんいろんなことに巻き込まれて散々な目に会いますが最後に「阿黄」に会えて、その犬を皆に紹介する件、あまりの馬鹿っぷりに涙が出ます。あ、馬鹿じゃないとか書いたのに馬鹿って書いちゃった・・・。とにかく素直で愛すべきキャラクター。冒頭の謝煙客(しゃ・えんかく)とのやり取りなんてまるで漫才。面白いよ~。む、気がついた。段誉といい狗雑種といい、私はかっこいい男よりちょっとアホな方が好みなのか?もちろん七公はアホじゃあありませんけど。