プチ旅行記 ひたち海浜公園
夜中にひっそり更新。4月29日に「ひたち海浜公園」へ行ってきました。海のそばで、広々としていて、きれいな花が一杯植えてあって、いい所でした。ひたち海浜公園は三角テント地方から電車を乗り継いで二時間半弱。JR常磐線の下り列車に乗って勝田駅(というのは水戸駅のひとつ先ざんす)まで。ここまでで、三角テント地方の最寄り駅から1時間20分かかります。下りの常磐線はやれ車両切り離しだ、やれ特急通過待ちだと途中数分ずつ止まるのを数回繰り返すので、上り電車よりも時間がかかります。三角テント地方とひたち海浜公園は一応同じ県内にあるのに、この上りと下りの時間差のおかげで自宅から水戸駅まで行くよりも自宅から千葉県をまたいで東京駅まで行く方がよほど短時間で済むんですよね。さて、勝田駅から「ひたち海浜鉄道」という二両編成のちっちゃい電車に乗り換えてゴトゴトゴトゴト終点の「阿字ヶ浦」まで行きます(これが15分~20分くらい)。阿字ヶ浦駅から公園までは、電車の発着時刻に合わせてシャトルバスがあります(10分)。勝田駅からひたち海浜公園までの直通バスもあります。車で行けば、もっと早く着くんでしょうが、今回は電車を選択。最近人気のひたち海浜公園、休日に車で行こうとすると渋滞がひどいですから。朝早く起きて、お弁当持って、のんびり常磐線下り列車の旅です。ちょうどJR水戸支社の管内では春の行楽シーズンに合わせて「ときわ路パス」というフリー切符を出しています。それを買うと少々時間はかかるものの電車代がかなりお得。たとえば当番が普通に切符を買ってひたち海浜公園まで行こうとすると常磐線で勝田まで行くだけで切符代が1,000円を越えます。そして勝田駅からひたち海浜鉄道で阿字ヶ浦まで行くのが560円で、片道合計1,600円くらい。行って帰って3,200円。これが「ときわ路パス」だと区間内に限り丸一日乗り降り自由。ひたち海浜鉄道もしっかり区間内です。行って帰って、したければ途中下車してまた乗っても2,000円。ただし、春と秋の指定期間中の土日祝日限定。2010年の場合、春季は5月9日までで終わり。そのうち土日祝しか使えないので使うチャンスは5月1日・2日・3日・4日・5日・8日・9日のみ。さらにこのパス、区間内の駅でしか買えないので、たとえば東京方面や千葉方面から来る人が「ときわ路パス」を使ってひたち海浜公園を目指すならパスの区間内に入ってから(たとえば取手駅まで来てから)一旦改札外に出て窓口でときわ路パスを買わなければならんとです。「ときわ路パス」の詳しい説明はこちら。当番は電車好き(not鉄子。ただ電車に揺られるのが好きなだけ)なので、お弁当と車内用の本を二冊抱えて楽しく過ごしました。渋滞にハマることに比べたら各駅停車で二時間電車に揺られるのなんてラクなもんです。眠くなったら寝てもいいし。この連休中に田植えなのか、車窓から水を張ったばかりの田んぼがいくつも見えました。当番、田植え直前の水を張ったばかりの田んぼが大好きなので、結局読書そっちのけで輝く田んぼにずーっと見惚れていたような気がします(^^;)☆\(--;)さて、ゴトゴト揺られて辿り着いた、国営ひたち海浜公園でございます。阿字ヶ浦のビーチの目と鼻の先。昔は軍の飛行場だったんだか、射撃訓練場だったかのとんでもなく広い公園です。一周歩きまわっただけで、かなりいい運動になります。歩くのが嫌な人のために園内を巡るバスっぽいものや貸し自転車もあるです。当番は現在減量中なので、歩数計ぶらさげて歩いてきました。園内は広い芝生の広場に所々昼寝に最適な木陰あり、ベンチも沢山あり。丘や林をきれいに作ってあって、季節の花をどーんと塊で植えてある巨大お花畑あり。芝生でお弁当食べて昼寝して、各エリアに散らばっている巨大花畑を見て回るだけで余裕で一日潰せちゃうくらい広いです。お花を見るだけでは退屈してしまうお子様連れには大観覧車やコースターのある遊園地エリアもあります。それでも時間が余ってしまったら、公園の外に出て阿字ヶ浦の波打ち際で遊ぶといいんじゃないかなと思います。でも、当番の場合、時間が余りませんでした。阿字ヶ浦の海岸をそぞろ歩いて、貝殻やビーチグラスを拾いたかったのに!時間が足りなくなった原因は、現在花盛りのお花畑です。水仙は終わりかけだけど、チューリップは今ちょうど見ごろ、ネモフィラの丘は4月29日の段階で七分咲き、それ以外にも遅い山桜がぽつぽつ生えていたり、菜の花畑があったり。お花を見て回るだけであっと言う間に帰る時間になってしまいました。次は必ず!海岸にも降りるぞー。近いうちにもう一度行きたい!!ネモフィラの丘。これが現在の目玉のひとつです。大きな大きな丘がまるごとひとつ、ネモフィラの花で覆われています。4月29日の段階で七分咲きくらい。連休中にたぶん、満開になって5月の下旬までは空色に染まった丘の光景が楽しめるでしょう。てっぺんに人が立っているのが見えると思いますが、てっぺんまで上ると丘の向こうに那珂湊の海が見えます。遠景だと、ただ丘が空色に染まっているだけに見えて忘れな草なんだかネモフィラなんだか他の花なんだかわからないと思うので、次はネモフィラ拡大。これがネモフィラ。花の直径は1.5~2センチくらい。身も蓋もない言い方をすれば大体一円玉くらいのサイズの小花です。ネモフィラには何種類かあるのですが、これは最もポピュラーなタイプで「ネモフィラ・インシグニスブルー」と呼ばれているタイプ。別名「ベビー・ブルー・アイズ」。少しだけ紫がかった空色で中心が白く、これぞお花!と言いたくなるような浅いカップ型で丸っこい五弁のかわいいお花。葉っぱ(よく見えませんが)も細かい切れ込みの入ったかわいい葉っぱです。これ、当番の好きな花のひとつです。移植には弱いけど、日当たりのいい場所でじかまきにすればよく育つ一年草。日当たりと水はけさえよければこぼれ種からでも毎年咲いてくれるけど、当番家の庭は残念ながら半日陰なので、ネモフィラはうまく育たんとですorzもいっちょ、小さいサイズの画像でネモフィラ。普通の青いネモフィラの間に、突然変異で純白の花が一輪混ざっていたので携帯電話の待受画面にしようと思って撮影してみました。遠目だと青一色だけど、ちょうどレンゲ畑の赤紫の中に白いレンゲが混ざっているのと同じくらいの割合であちこちに純白のネモフィラを見かけました。頂上から撮影してみたネモフィラの丘。ネモフィラの花は浅いカップ状で、それが上向きに咲くんですね。だから実は、丘の下から見上げると花の裏側から見る感じになるのでせっかくの青みが弱く、思ったよりも咲きそろっていない感じに見えるんです。でも、こうして丘の上から見下ろしてみると結構花ざかりに見えるでしょ。これでまだ七分咲きなんですが。ネモフィラの丘を撮影するなら、是非「上から」。風が吹くと青い花畑にさざなみが立って綺麗です。ネモフィラの丘を降りた後は、公園を横切って別のお花畑へ。二月三月はスイセンが目玉だったようですが、現在スイセンは終わりかけ。一番沢山植えてあるメインの「スイセンガーデン」は枯れ花だらけでしたが、そこからちょっと外れて松の木や樫の木が並んでいる遊歩道に入って行くとまだ咲いている花壇がありました。木で日光が遮られる分、メイン花壇よりも気温・地温が低くなるのでスイセンが長持ちしているのかもしれません。近くに寄ると、もう盛りを過ぎてアラが目立つんですが、少し離れて撮る分には素敵に見える、木の間がくれのスイセンの道。来年は二月と三月と四月と五月、月イチで行ってやる!待ってろスイセンガーデン。そして、スイセンガーデンとはまた別の方角にある「たまごの森」のチューリップワールド。早咲き・遅咲き・原種に珍種・様々な色のチューリップが色別にどどんとまとまっています。このカラフルさ、まるで『はてしない物語』に出てくる「色の砂漠ゴアプ」みたい。いつもは青か紫か白の花が好き、カラフルな花壇よりも一色か二色だけの花壇が好きな地味好みの当番も、これには感嘆しました。多色使いでも、広い面積を使って大きな色のかたまりをどかんどかんと配置してあるのは好きみたいです。遊園地によくある「花時計」風にきっちり形を決めて植えたのではなくて、クレイジーパッチみたいになっているのもよかったみたいです。それから、かんかん照りのひなたじゃなくて、こうやって松の木が作る影の中にあるのも。色のパッチワークの中に、松の木の枝が作る影のパッチワークが重なってちょっと潤いのある感じに見えるところが気に入りました。これも待受画像に使おうと思って小さいサイズで撮ったチューリップガーデン。狙って撮ったわけではないけれど遠景の木の間が白く輝いていてきれいです。目に映る色、ほぼチューリップ。鮮やかな青紫の小道みたいに見えるところだけチューリップじゃなくてムスカリです。楽しい遠足になりました。近いうちにもう一度行こうと思います。