自宅あるいは会社で使用しているパソコンにとって最大の驚異はなんと言ってもウイルス。日々新聞・雑誌・ニュースなどで取り上げられているので多くの方がその対策に四苦八苦していることだと思う。
で、そのウイルス対策に有効な方法としては、もちろんウイルス対策ソフトを導入すべきなのだが、そのほかにも有効な手段はいくつかある。まず最初にやらなくてはならないことは、ウィンドウズアップデート(Windows Update)。どのパソコン雑誌を見ても最初にこれをやるべし、なんて書かれており、文章を読むと「おお、そうか?これをやればいいんだな」なんて思ってしまうが、実はこれ、結構落とし穴が多いのだ。
実は前々からこのウィンドウズアップデート(Windows Update)については疑義を持っているのだが、一番不可解なのは「何をどこに入れているのか」が全く分からないことだ。信頼している医者の治療方法と全く同じで、「この薬を飲んでおけば大丈夫だから毎日食後に二錠飲んでくださいね」と言われているようなものだが、前提条件としては「この人は信頼出来る先生だから」がなくてはならない。
では果たしてMicrosoftは信頼できる会社なのか?と疑念がどうしても出てきてしまう。日本のパソコン雑誌を読んでいると、Microsoft寄りの姿勢の雑誌が多いので書かなくてもいいことは書かない。もっというと提灯持ち記事が多い。だから今回のような一件はあまり新聞・雑誌などで取り上げられることは少ないような気がする。
ということで記憶にとどめるために掲載しました。
以下全文掲載
●MSの「こっそりアップデート」でXP修復に問題発生
MicrosoftがWindows Updateを"密かに"更新したせいで、Windows XPの再インストールに問題が起きているという。
2007年09月28日 10時30分 更新
Windows情報サイト「Windows Secrets」は9月27日付の記事で、Microsoftが7月と8月にWindows Updateの新しい実行ファイルを「密かにインストール」したせいで、Windows XPの修復機能に問題が発生していると伝えた。
これが原因で、ユーザーが正規のWindows XP CD-ROMを使ってXPのシステムファイルを再インストールすると、Windows Updateがうまく機能しなくなり、Microsoftの最新パッチ80本がインストールできなくなると同サイトは伝えている。
同サイトはこれに先立ち13日付の記事で、Microsoftがユーザーの知らないうちにWindows Updateのファイルを更新していると批判していた。
この問題についてSANS Internet Storm Centerは、Microsoft関係者の話として「Windows XPのシステムファイルをCDから再インストールした後に、Windows Updateクライアントの最新バージョンを使うと、Windows Updateからの一部アップデートがダウンロードできなくなる」という報告が寄せられていることは、Microsoftも認識していると伝えた。
同社はこの問題の原因を調べるとともに、対処方法について検討中だという。
●Windows Updateをこっそり更新? 「マルウェア」呼ばわりにMSが釈明
「Windows Updateは自動更新をオフにしていても一部ファイルが更新されてしまう」との情報が流れ、マルウェア的だとの批判も上がったが――。
2007年09月14日 08時45分 更新
「Microsoftがユーザーの知らないうちにWindows Update(WU)のファイルにパッチを当てており、ユーザーが自動更新をオフにしていても一部ファイルは更新されてしまう」と伝えられたことについて、Microsoftは9月13日、WUクライアントの更新機能についてブログで釈明した。
この問題は、Windows情報サイトの「WindowsSecrets」が同日掲載した記事で指摘。SANS Internet Storm Centerには、ユーザーに無許可でシステムに変更を加えるという意味で、この機能はマルウェアに分類できるのではないかという意見も寄せられた。
これに対してMicrosoftは同日、アップデート製品チームのブログの中で、WUはWindowsの更新を配布するためのサービスだが、サービスの信頼性を確保するためにこのサービス自体も、クライアントサイドのソフトを含めてアップデートする必要があると説明した。
ユーザーが更新の自動インストールを選んでいないのにWindows Updateのクライアントコードが自動的に更新されるのは、Windows Updateの利用を選択したユーザーは、更新の自動インストール、あるいは少なくともアップデートの準備ができたという通知を受け取ることを期待しているからだという。
Microsoftがサービスを自動的に更新しなければ、ユーザーがアップデートをチェックすることはできず、自動更新や通知を受け取れない。そうした事態を避けるため、WUのクライアントはシステムがWindows Updateサービスを使うたび、更新をどう処理するかのユーザー側の設定とは関係なく、自動的に更新があるかどうかをチェックする設定になっているという。
この機能はWindows XPで自動アップデート機能を導入して以来のものであり、WUは過去何度も自動でアップデートされているとMicrosoftは説明。しかし今回の反響を受け、WUの動作についてユーザーに理解してもらえるよう、もっとはっきり説明するための最善の方策を模索すると表明した。
その上で、「自動更新がオフになっていても、WUそのものは自動的に更新される」と伝えられたのは誤解だと指摘。「これが起きるのは、ユーザーが自動更新あるいは更新の通知を受け取るためにWUを使っている場合のみ」だと強調している。