江戸東京たてもの園配布の無料小冊子によると、荒物屋の丸二商店と紹介されているが、荒物屋とは聞き慣れぬ言葉だ。現代ではほぼ死語に近い言葉と言っていいのかもしれないが、言われてみると記憶の片隅にあるのやら無いような摩訶不思議な音感を持っている。果たしてその意はなんだろうと思ってネットで調べてみたら、日用雑貨を売るお店のことらしい。ちなみにその小冊子には次のように紹介されている。
『昭和初期に建てられた荒物屋です。小さい銅板片を巧みに組み合わせて模様をかたち作り、建物の正面を飾っているのが特徴です。店内は昭和10年代の様子を再現しています。裏手には長屋も移築し、それとともに路地の様子も再現しています。(千代田区神田神保町三丁目/昭和初期)』
写真を見れば、ああ、そういえばこんなお店が自分の町にも一つあったなと思い出す方も多いだろうが、何を隠そう私もその一人。写真集二枚目と三枚目の写真はその荒物屋の丸二商店につながる長屋を撮影したものだが、昔ながらの玄関周りを再現しているので妙に懐かしく思ってしまったものだ。商品棚に収まらず天井から吊り下げる展示の仕方も郷愁を誘い、二階へ上がる急勾配の階段を見たら思わず上がりたくなってしまった。
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