The Life Style in The New Millennium

修学旅行の二日目はＵＳＪで自由行動！

もうすぐ、中学三年生になるＫ君は
修学旅行実行委員会の委員になった。

各クラスから２名ずつが
５月に行われる修学旅行を滞りなく、
楽しく、しかも、事故無く無難に過ごすために
あれこれ話し合う。

もちろん、先生にも担当が２名いて、
委員会開催日には傍観者のごとく現れて、
いろいろチャチャを入れてくれる。

修学旅行実行委員会の最大の任務は、
ガイドブックを作ることだ。

もちろん、カラー印刷するほどの予算はない。
再生紙を使って白黒で印刷する。

コースは、ここ数年変わっていない。

バスで１日目　奈良見物　鹿を観ながら昼食。
そして、京都見物、そして旅館お泊まり。
二日目、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで一日自由行動。
大阪の旅館泊。
三日目　学校へ帰るのみ。


一日目はどうということはない。
グループ行動すればバカなマネはしないだろう。

問題は二日目である。
当日は平日であるから、
比較的空いている。

力の余っている中学生が
遊び回るには絶好である。
何をしでかすかことやら・・・

さて、Ｋ君たち、どんなアトラクションがあるか、
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのサイトを訪問してみた。



E.T.

ターミネーター
　
バック・トゥ・ザ・フューチャー

スヌーピー

ジョーズ

ジュラシック・パーク

いつかどこかで見た映画にちなんだアトラクションがあることは分かった。

「なんやねん、これ」

「ファンタスティック・ワールド？」

ＣＭ用の公募動画が３つあった。

金賞作品はこれ、



Ｋ君は、これを見ていると

憧れの彼女といっしょに見れたらええのになあ・・・

なんて夢心地になってしまった。

他の委員たちが口を開いた、

「そういえば、去年のサッカー部のキャプテンは
彼女とずっといっしょやったらしいで・・」

「うそ、そんなんありなん」

「グループ行動が原則やろ」

「まあなあ・・・それでも、それを誰が注意するの」

・・・

こういう話になると、延々と、会話が続く。

そこで、先生、

「自由行動でも規則違反は許されへんからな。
そのへんのこと、ガイドブックに書いておくといいな」

「そしたら、先生、
彼女とアトラクションを見るのは禁止と書くんですか？」

「特にサッカー部は！」

「野球部かて、可能性あるで・・」

こんな話になると、なかなか止まりません・・・