月が近づけば

わんこが死んで、あっと言う間に日が経ってしまいました。
前回のブログに、たくさんの方からコメントをいただき、感謝の気持ちで一杯です。
何度も何度も読ませていただきました。
同じ思いの方がいらっしゃることを知り、救われた気持ちでおります。
私だけでなく、検索で訪問してくださった方々もきっと同じだと存じます。
それなのに、お返事を書くことが出来なくて、本当に申し訳ございませんでした。
本当に何度も何度も書こうを思ったのですが、
皆様のお気持ちを思うと、私の文章がとてもふつつかで、いたらなく感じられて、
下書きの段階で挫折してしまいました。

今更と存じますが。安楽死について悩み苦しんでらっしゃる飼い主様に
今の気持ちをお伝えしたくて、今ごろになってノコノコとやってまいりました。
というか、やっと書けるようになりました。

私と夫は、残念ながらわんこの最後の苦しみを除いてやることはできませんでした。
その時のことを、私と夫は今も深く後悔しています。
遺骨を抱きしめながら、何度も何度もあやまっております。
夫が一番わんこをかわいがっていたので、そのショックも大きいです。
夫は私や子供の写真は持ち歩いたことがないのに、
わんこの写真はいつも手帳にはさんでいました。
わんこも、なぜか夫が落ち込んでいたり、荒れていたりするとわかるようで、
そんな時は夫のそばを離れず、長い間夫の顔や手をなめ続けていました。
夫はわんこのおかげで本当に幸せだったと思います。
夫は「二度とペットを飼うのはやめよう、もう二度とこんな気持ちになりたくない。」
と言っています。
私も、わんこが元気な時は「私たちも年だし、次は成犬を譲ってもらおう」
と言っていましたが、夫に同意です。

ペットの安楽死については賛否が論じられています。
そしてペットに安楽死を選択することは
「悪」というイメージがあるような気がします。

人間の「安楽死」がまだ一部の国と地域でしか認められていないのですから、
当然かもしれません。
人間でも
「もう助からないとされている患者さんが最後をどのように迎えればいいか」
は、とても難しい問題です。
どれが正しくて、どれが間違いと判断するものではないと思いませんか？
わんこやにゃんこも同じではないでしょうか？

もちろん、わんこやにゃんこは口を聞くことはできません。
でも、感情は豊かで、優しくて、あたたかで、
十分に気持ちを交わしあうことはできますよね。
飼い主様とわんこやにゃんこの間には、家族として、友達として、相方として、
共に過ごしてきた中ではぐくんできた「絆」があります。
飼い主様は、わんこやにゃんこの気持ちや訴えを
感じることができるのではなかと思うし、
わんこやにゃんこも飼い主の気持ちや思いを感じることが
出来るのではないかと思っています。
その中で、何度も考え、何度も迷い、
最後にどちらを選択すればいいのではないかと感じます。

「安楽死を選択された飼い主様」と「選択されなかった飼い主様」
まるで違うように思われていますが、本当にそんなに違うのでしょうか？
どちらを選択したとしても、飼い主様の“願い”は同じなのではないでしょうか？
選んだ結論に対して、「正誤」や「善悪」という枠にはめて、
お互いを隔ててしまうことだけはしたくないように思います。

安楽死を選択できずに苦しんでらっしゃる飼い主様、
選択したことで苦しんでらっしゃる飼い主様、
あなたが悩み、苦しんだ思いを、
きっとわんこやにゃんこは感じてくれていると思います。

もちろん、飼い主の一方的な思いこみである可能性もあるかもしれません。
私は、それらも含めたうえで、そう思います。
私は安楽死を「救い」だと思いました。
その気持ちは、今も変わらないです。

勝手な飼い主が、またも勝手なことを書いて申し訳ございません。
読んでくださって、ありがとうございました。

※たくさんのコメントを本当にありがとうございます
　ありがたくて、涙がでてきます。
　是非、コメントの方もクリックよろしくお願いいたします。