機械式駐車場の損益分岐
機械式駐車場は金食い虫・・良く、言われます。それだからといって、安易に機械式駐車場廃止を進めてもよいわけではありません。駐車パレット1台あたり、保守費・修繕費はいくらでしょうか?1.保守料昇降式を例にとると、年4回の点検で、1パレット1回あたり2000-3000円が相場です。中間値を取って、2500円とした場合・・年1万円ようすることになります。専有部分に対して駐車場の設置率が100%の場合は、年額1万円75%の場合は、年額7.5千円50%の場合は、年額5千円25%の場合は、年額2・5千円各戸が負担することになります。2.修繕費築10年目まで、部品交換があっても、少額でしょう。築10年を超え、装置交換までの期間に、モーター、チェーン、スプロケット(歯車)、安全装置、制御装置等の交換費は、1パレットあたり40万円大規模修繕の都度、パレットの塗装(塗り替え)を行うと、1パレットあたり6万円(両面)×2回(12年目と24年目)築25年目に装置交換 1パレットあたり80万円以上を合計すると装置交換(築25年目)までに1パレットあたり132万円の費用を要することになります。専有部分に対して駐車場の設置率が100%の場合は、年額52,800円75%の場合は、年額39,600円50%の場合は、年額26,400円25%の場合は、年額13,200円各戸が負担することになります。3.機械式駐車場を維持するコスト上記1+上記2+駐車装置使用時の電気料+諸費(清掃費や緊急対応費等)になります。駐車場設置率が戸数に対して75%の場合は7500円+39600円=年額48100円+αになります。収支を黒字化させるためには、使用料が3のコストが上回る必要があります。年額使用料>48,100円+αとなり、月額の駐車場使用料は4,500円くらいに最低設定しないと、駐車場のコストが持ち出しになります。『〜スモール管理をベースにした管理仕様の組み立て〜』2018年4月30日(月・祝日)13:30〜15:00『〜大規模修繕時、こうして管理組合の財産が搾取される〜』2018年5月6日(日)13:30〜15:00にほんブログ村