積立金の取り崩し 「残金支払いにあたって気を付けること」
ブログにお越し頂きありがとうございます。工事の準備から完了までの7つのステップを解説しています。いよいよ最後のステップである工事代金の支払いです。組合会計から支出する最終決裁の方法は・・・1)支払承認書及び銀行の支払伝票に理事長が理事長印を押す。2)インターネットや電話上の決済システムに理事長が承認操作をする。以上の二つになります。普段管理費のお金を使う収納口座と違って、積立金会計の印鑑は理事長が持っています。理事長はハンコを押すか、電子決済システムに承認操作をし、初めて積立金が相手方に振り込まれることになります。理事長が積立金取り崩しの手続きをする上で、承認の判断基準は以下の通りになります。1)理事長または理事長の代理者(ほかの役員、管理会社、コンサルタント等)が完了検査を行っていること。2)完了報告書が提出されていること。3)契約書が締結されていること。4)追加工事が発生する場合は、追加発注書や覚書が締結されていこと。5)2)に添付で保証書が提出されていること。6)残工事があり、支払いを先に行う場合は、期日を決めて工事を完了させる旨の誓約書面が提出されていること。性善説で十分に確認せずに、支払承認手続きをすることは、後々トラブルがあった際に責任問題に発展することがあります。上記1)から6)の内容を確認することは難しいことではありません。大切な積立金です。慎重に手続きをすることが望まれます。ステップ1:修繕の提案を受ける↓ステップ2:見積を取得する↓ステップ3:理事会で総会上程を決める↓ステップ4:総会で承認を得る↓ステップ5:発注する↓前回・・ステップ6:施工後の検収を行う↓今回・・ステップ7:残金を支払う