東京ディズニーランドで教わったこと(3)
エキスポランドでジェットコースターの事故がありましたね。報道されてる内容からは、業務上過失致死傷というより、怠慢による傷害(殺人)と言いたくもなります。東京ディズニーランドという、いわば類似施設の、その現場に居た私にとっても驚きです。「こんな杜撰な点検体制なんて信じられない」と思うのが普通でしょうし、どこでもそうなのでは?と疑いたくなるだろうなあと思います。私が居たTDL(今はTDR)では、どんな新人スタッフ(キャスト)でも、必ず全員が知っている合い言葉があります。それは「SCSE」。S・・・Safety(安全性)C・・・Courtesy(礼儀正しさ)S・・・Show(テーマ性、エンターテイメント)E・・・Efficiency(効率)これら4つが大事で、その優先順位は上から順番。つまり、TDRで最も重要視されているのは「安全性」なのです。TDRに行かれた方は、経験があるかも知れません。せっかくはるばる行ったのに、楽しみにしていたのに、大好きなアトラクションが休みだった。または何時間も止まったままだった。確かに、お客さま(ゲスト)に喜ばれることではありません。「こんなことなら、もう来ない!」と思われるかも知れません。それは企業体たる運営者(オリエンタルランド)としては、大変なリスクです。でも、いつでも全員が、これだけは絶対に譲らずに守ってるんです。一番大事なのは、安全。経営者となった今、それも健康食品をお届けする責任者として今、本当に痛感する合い言葉です。遊園地に限らず、雪○事件、不○二家事件・・・食品業界でもたくさん事例がありましたし、自動車業界でもありました。残念ながら、目先の利益を追いかけるとそうなってしまうと思います。確かに「安全」は「利益」に繋がりません。でも、守るべき根本です。これを蔑ろにしたら、企業としての価値を自己否定することになってしまいます。安全。毎日。いつでも。これだけは死守しなきゃ。当たり前のことですが、改めてそう思いました。