実現したとき解る夢もある
菜の花鉄道をつくる会の代表を辞したいと、馬庭くんが私に言って来たのは今年の1月始めのことでした。正直言って、最初は絶句しました。一畑電車を応援したい!と言い出したのは馬庭くんですし、私はもちろん、理事全員が実は電車にも花にもさしたる興味などなく、ただ単に馬庭崇一郎と、その想いを応援するためだけに集まったようなものです。そういう背景で立ち上がった活動。それが中心人物、精神的な支柱を失ったあとに果たして会としての活動、存続ができるのか???という思いが駆け巡りました。解散しようか・・・・そう思ったのも事実です。ただ、まだ始めて1年目のNPO法人。それが、会長がいなくなったから解散・・・というのでは法人とは言えません。何より、今まで会を応援し、そして期待して下さった方々に顔向けができない。じゃあ、誰がやる??お、俺か??????い、嫌だ!!!!!!正直、そう思いました。菜の花鉄道をつくる会の代表を務めつつ、起業家を応援する団体(NPO法人化予定)の活動をしつつ、会社の経営もして行く?無理だぜ!いや、マジで。そして迎えた理事会。新たな代表を立て、活動は頑張って続けようという意見、そして日本を離れる馬庭くんを応援しようという意見で全会一致。本当にステキな奴ら。そして・・・理事互選の結果、代表にはめでたく私が就任することに・・・その時頭によぎったのは、「とりあえず、体裁だけ整えながらやって行こうかな?」という逃げの論理でした。当面、馬庭くんが居る間はなんとか頑張って、いなくなった後は・・・年に1回の菜種まきイベントを続けて行くことでお茶を濁そうか・・・3月くらいまでは、そんなこと考えてたんです。しかし!奇跡は起こりました。ある事件が発生したのです。その事件とは・・・花が咲いた!のです!なんと美しい光景でしょうか。そうかぁ、これが見たくて活動を始めたのかぁ。こんなにステキな活動なのかぁ。これって、代表だけがイメージしてたんだなぁ。俺ぁ、全然わかってなかった。。。眼から鱗、感動の嵐、意識のパラダイムシフトが起こったのです。で、たったこれだけのことで私は変わりました。劇的に変わりました。いきなりやる気になりました。あそこにもここにも菜の花咲かす。いやいや、来年の春まで待てない。秋だ!コスモスだ!なんてことを突然言い出し、仲間を巻き込んでコスモス鉄道計画をやってしまいました(笑)そして、やる気になると運も向いて来るものですね。錦織良成監督が、一畑電車を題材に映画を作る計画をしてらっしゃいます。菜の花鉄道まつりにもお忙しい中駆けつけてくださいました。「秋に撮ろうと思ってたけど、春も撮ります!菜の花でいっぱいにして下さい!」と、大興奮でした(笑)もう、宍道湖対岸から見ても真っ黄っ黄 にしますぜ!そういうわけで、こんな風にやる気満々ですので、菜の花鉄道をつくる会も、よろしく応援してやってください。