|
|
|
2005.09.30
カテゴリ：カテゴリ未分類
本日２本目の日記です。 １本目は、 この日記 です。 ２８日の続きです。 簡単な趣旨につきましては、 この日記 をご覧ください。 ◎【パネルディスカッション】 「本当にゴミは減らせるのか！」ＰＡＲＴ１２（最終回） 以下、発言者については、私は【私】、他の４名はＡ～Ｄ氏と表記 させていただきます。 コーディネーター：【私】 パネラー： 京都府企画環境部環境企画課：一般廃棄物係専門員 Ａ氏 エコ丹後代表 Ｂ氏 京都府商工会青年部連合会会長 Ｃ氏 京都府商工会婦人部連合会会長 Ｄ氏 では、続きのスタートです。 ◆【私】 ほかにありませんか。 では、もうそろそろ時間になりますので、最後にちょっと会場 の皆様にお聞きしたいと思います。 本日のテーマは、本当にゴミが減らせるかということでしたが、 本当にゴミを減らせると思われる方ちょっと手を挙げていただ きたいと思います。 あっ、たくさんいらっしゃいますね。 最後に、私の方からゴミ問題について補足をさせていただき ます。 先ほどＡさんが、この京都府では１日に一人当たり１２１１ グラム出ているとおっしゃいました。 日本平均で１１００グラムでしたね。 実は、一番多い県は鹿児島だそうです。 １６０２グラムだそうです。 そして一番少ないところが山梨県で７３３グラムだそうです。 京都と比べたら４割ぐらい少ないですね。 じゃあ、いま日本でこういうライフサイクルではゴミは減らせ ないと言ったら、山梨県の人は、日本人じゃないのかというこ とになるのですね。 そして、あの環境先進国といわれるドイツは８７０グラムなの です。 山梨県はドイツの平均を１００グラム以上下回っているのです。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ★現状は？ ２００１年度は、少ない方では佐賀県の８５０グラムが最少で、 山形県８９１グラム、岐阜県９１８グラム、岩手県９２２グラム、 島根県９３６グラムと続いています。 一方、大阪府の１３７９グラムが最も多く、北海道１３５３グラム、 兵庫県１３３１グラム、京都１３０３グラム、青森県１２７０グラム の順になっています。 佐賀県は大阪府よりも４割も少ないのです。 ちなみに１９９４年度は、山梨県の７３３グラムが最少で、佐賀県 ７６２グラム、山形県８１５グラムでした。 また多い方は、前述のように鹿児島県の１６０２グラム、北海道 １４７３グラム、石川県１４５２グラム、大阪府１４０５グラム、 東京都１３２８グラムと続いていました。 これを見ると、一般に都市部で排出量が多く、農村部で少ない 傾向が見られます。 また、この７年間に限れば、排出量の少なかった所は増加傾向 で、多かった方は減少傾向であることが分かります。 都市部でリサイクルなどが進んだ一方で、農村部でライフスタ イルの都市化が進んだことがひとつの原因と思われます。 廃棄物処理法の改正で２００１年４月から野焼きが全面禁止に なっていますが、これも影響しているのかも知れません。 今後は、農村部の増加を抑え、都市部をさらに減少させること が必要です。 全国平均の１１００グラムが佐賀県並みの８５０グラムになれ ば、全国で２５％の削減が実現するのです。 絶対できるはずです。 何せ佐賀県は北欧でなく、日本にあるのですから。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 特に私たち日本人は、できない理由を探すのが得意なようです。 言い方を変えると、多くの日本人は知識つまり頭で考えている ためにできない理由がいっぱい上がってきます。 一方、知恵のレベルで考える人はあまりいないようです。 例えば、捨てていた生ゴミを捨てないようにするというのは頭 だけで考えると、なかなか難しいようですが、知恵のレベルで 考えると本質的な解決策が生まれてくるように思います。 例えば、二酸化炭素の排出も今よりちょっと減らそう思ったら 知識のレベルで対処しようとするので、経済発展が阻害される とか、景気が悪くなるとか、できない理由ばかり上がってきます。 しかし地球環境問題の深刻さを本当に理解し、ある意味で絶望 を感じることができれば、知恵が沸き上がってくると思います。 そうすれば、二酸化炭素排出量を半分にしようと思えば、思いの ほか簡単に多くのアイデアが生まれてくるのではないでしょうか。 これは、経営で経費を５％減らせといったら、なかなかできない 理由ばかり考える。 でも社長が、「このままでは間違いなく倒産するから。経費を 半分にしろ」と命令すると、知恵のレベルから発想して、見事 実現するというのはよくあることです。 やはりこういった知恵のレベルから発想しないとなかなか上手 くいかないのではないかなという気がします。 それと同時に、私が気付いたことをお話したいのですが、今の 世の中のいわゆる競争社会だとか比較社会、この中で私たちは 生きています。 これはもう事実です。 比較社会で生きるというのは、人よりもとか、隣の家がベンツ を買ったから、１戸建てを買ったから、うちは別荘だという生 活を続けることです これは非常にある意味では私は少ししんどいと思います。 そのしんどい生活が実は消費が多くて捨てる分が多い。 一方「隣は隣でいいじゃないか、家族団らんで楽しめたらいい し、建売でも楽しいじゃないか」と、そういう自分らしい生活 を楽しむ方が楽しいはずなんですね。 楽しい生活の方が実は買うものも少なく、捨てるものも少なく なるという事実があると思うのです。 だから、環境問題を難しく考えるのではなく、「自分らしく生 きる」という視点で考えてみてはいかがでしょうか。 自分とは何か、家族とは何だろうか？ 家族の団らんとは何だろうか？ 家族の幸せって本当はお金や地位・名誉といった「幸せのよう なもの」ではなくて、みんなと一緒ということではなかったのか、 ということですね。 私自身、こんなことを一家団欒で考えることが結局、消費も少 なくなるし、捨てるものも少なくなるのではないかというふう に気が付いた時に、すごく楽になったのです。 だから、ある意味で環境問題というのは、難しく考えると難し くなるということで、そのゴミ問題も難しく考えると減らせな い理由ばかり出てきますけれども、減らせるということを信じ れば、知恵がいっぱい湧いてくると思います。 その輪を皆さんで伝えていけば本当に大きな力になると思います。 これを機会に、今日からスタートという意味で、皆さんお帰り になりましたらこういった会を小さくても結構です。 家族でも結構です。 井戸端会議でも結構ですので始めていただきたいなと思います。 そうしたら、ネズミ講じゃないですけれども、いい意味の倍々 ゲームで、きっといい考えが生まれるのではないかと思います。 今日は、ゴミ問題を含めて、地球環境問題を考えるシンポジウ ムということで進めてまいりましたけれども、ちょうど時間と なりましたので、皆さんの活躍を期待させていただいて、この パネルディスカッションを終わりにしたいと思います。 皆さん、どうもありがとうございました。 今回でこのテーマを終了いたします。 ------------------------------------------------------- あの パスファインダー梶川さん 主催の｢とどろき塾｣で 講演させていただくことになりました｡ １０月１４日(金)、場所は東京・品川です。 詳しくは こちら をご覧ください｡ 環境問題の啓発ではなく､環境コンサルタントとしての 私について赤裸々に語ります(めったにしない話なので 今からドキドキ････反面ワクワクしています)｡ ☆「自然法則を活用した成功法則」も本邦初公開！ 私はこれで、中小企業診断士試験に３ヶ月で合格！ 出版の夢も実現････４冊（実は５冊）を商業出版！ 講演実績も急増････延べ１３００回を超えました！ よろしかったら､ご参加くださいね｡ ------------------------------------------------------- 尼崎で「地球交響曲（ガイアシンフォニー）第五番」を上映する ことが決まりました。 内容については、 この日記 をご覧ください。 ------------------------------------------------------- 公式ホームページ 「一番役立つ環境問題と環境経営」 を更新しました。 Ｗｅｂ環境セミナー第２弾も掲載しました。 今回は、あの「ＮＥＤＯ」で「企業と市民とのコミュニケーション」 というテーマで講演した際の講演資料（予稿）をアップしています。 お時間のあるときにでも、お立ち寄りくださいね。 ------------------------------------------------------- 連載中(少し中断中)の「何とかしよう！環境問題」を フリーページ にまとめて掲載しました。 今のところ､「水資源の危機」｢地球温暖化｣｢オゾン層の破壊｣の ３テーマですが､徐々に増やしていく予定です｡ お時間のあるときにでも、覗いてみてくださいね｡ お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
|
|
