今が生死

これはホタルブクロである。日本、朝鮮半島、中国が原産である。花期は6～7月、花言葉は愛らしさ、誠実

どの花もそれぞれが持ち味を持っていて美しいが、人では、必ずしもどの人も美しいとは思われていない。

先日テレビをみていたら、自分が醜くて就職試験でも全て不合格になり、他人からも疎外されて、自宅にひきこもり、暗い惨めな生活をしていた人が、美容整形によって、見違えるように綺麗になって、もてもての愉しい人生になったと伝えていた。テレビなのでかなり強調している部分もあるかもしれないが、整形前の不幸な表情や生活とは天地雲泥の差を感じた。

人口衛生が飛び、遺伝子治療が行われ、パソコン内で自由自在に絵を描いたり、写真を編集できる時代に、容姿が醜いのを直すことくらいたやすいことである。でもその恩恵に浴している人は少ない。

一つには倫理観である。親からもらった容姿にメスを加えることの罪悪感である。もうひとつはお金がかかることである。保険が使えないので半端な金ではない。

私は、親からもらったものでも生活する上で耐えがたい苦痛を強いられているのなら、積極的に整形の門をたたいていいと思う。お金については、ひきこもっていないで、人からなんと言われようとも、土方でも沖中仕でも交通整備でもなんでもして金をためることである。親御さんも、子供がそうしたいというなら、出来るだけの支援をしてやるべきだと思う。

医師について言えば、産婦人科、小児科などに行く人が極端に少なくなっている中で、美容整形科は最も人気のある科で希望者が溢れている。受診者に喜んでもらえるし、自分の造形芸術心を満足できるし、お金も儲かる。夜間に救急で呼ばれることもない。言うことなしである。

ただし、外見より心が重要であるは真実である。整った顔は飽きがくるが、崩れていた方が味があって親しみがもてると言われる。渥美清さんなどはその典型だろう。

変な顔でも、心が強く、かえってそれを魅力に変えている人は勿論整形の必要はないが、一般的にも心が顔に表れるので、心を美しくすることによって顔も美しくなるので、殆どの人に整形の必要はない。

但し、テレビに出た方のように、幼時にあごの骨を脱臼してそのまま変形してしまったものとか、火傷や怪我の跡とか、目や鼻が極端に変形している例などは美容整形の適応になると思う。

古い倫理観に捉われて、美容整形は恥ずかしいことと思う必要はない。それによって自分が変わり、人のために尽くせる人間になれると思うなら、恥ずかしがらずに選択してよいと考える。