題名【にせもの王女の結婚】
作者:もり 様
カテゴリー:全年齢
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北の離宮でひっそりと暮らしていたロザーリエ――ローズは、国王である叔父にある日突然呼び出された。
王城に戻ったローズに命じられたのは、王女と偽って隣国の国王ルバートの妃候補として王宮に滞在すること。
それはとても過酷な命令だった。
残虐非道だと噂のルバートから、婚約を成立させずに自国への援助を取り付ける。そのためならば媚を売ってでも何を売ってでも、命を捨ててさえもやり遂げなければならないのだ。
抵抗するも厳しくはねつけられたローズは、覚悟を決めて隣国へと旅立った。
※この物語は『沈黙の女神』『さよならの選択』に続くシリーズです。
もちろん、この物語だけでもお楽しみ頂けると思います。
作者様の「政略結婚シリーズ」の3作目です。
沈黙の女神
さよならの選択
と同じ世界観で、「沈黙の女神」にも「さよならの選択」にも出てくる、レイチェルのお兄さんのお話です。
レイチェルの兄は、過去二作品を読んでない方はネタバレになってしまうのですが王妃とは色々あって別れていて、新しい妻を求めています。求めているというよりは王の仕事として思っているという感じかもしれません。
そこへ候補として王宮に来たのは、先の戦争で敗戦した敗戦国の王女。
しかし、王女はタイトルにあるように”にせもの王女”ということで、秘密を持っているという負い目と胸に秘めた思いとでモダモダウダウダするお話です。
周りの貴族が性格悪い人が多くて、その性格の悪さでヒロインが可哀そうだなって思うシーンが多いかも。
=ちょっとネタバレ=
兄の気持ちはとにかく分かりにくくて難解です。
周りの人がサポートしてあげてなんとかお互いに理解を深められる感じ。
サポートしてくれるのが人だけではないっていうのが血筋なんでしょうけど、それもあってやっと理解ができるっていう兄は不器用っていう言葉では済ませられないレベルなんじゃないかなって思ってます。
ヒロインが可哀そうだなって思うシーンは、兄の難解な性格のせいも大いにあると思う。
1作目の沈黙の女神と展開はけっこう似てます。
沈黙の女神でもモダモダモダモダがけっこう長かったんですけど、こっちのにせもの王女の結婚でもモダモダウダウダがけっこう長いです。こっちは兄がさらに難解なのでより何考えてるの??っていう雰囲気が強いかも。
でも、ある意味強い女性なんだけど、弱い女性でもあるっていうのが面白くて、考えさせられるなぁと思います。女性の地位が低いっていうのがまず問題としてあるんですけどね。
私としては、あと一作追加でお願いしたいです。
従兄の件がまだ終わってないという気がしてしまって…ここまできたら最後は従兄までお願いします!とか図々しくも思ってしまいます。
良い方向ではあるんですけど!
#異世界
#政略結婚
#ハッピーエンド