INOの映画日記

『キングダム・オブ・ヘブン』（アメリカ映画）145分

　　監督　　：リドリー・スコット
　　キャスト：オーランド・ブルーム／エヴァ・グリーン


（あらすじ）
中世。キリスト教とイスラム教双方の聖地エルサレムをキリスト教十字軍が支配して１００年。
イスラム世界の指導者サラディンは聖地奪還を狙っていたが、エルサレム王ボードワン４世と
休戦協定を結んでいた。
騎士バリアンはキリスト教とイスラム教の争いに巻き込まれ、英雄的な働きをする。


（感想など）
先日死去されたローマ法王ヨハネ･パウロ２世が2000年に十字軍のイスラム教徒への非道を謝りましたが、
この映画もその影響を受けたストーリー展開になっています。
悪いのはいつもキリスト教徒（十字軍）。イスラム教徒は誇り高く正しい。
でも主人公はキリスト教世界の騎士としてイスラム教徒と戦わなければならない。
話をうまく作っています。非常に見ごたえのある展開。
ラストの戦闘シーンの過激な暴力は非常にリアルで、私も映画を観ながら何度死んだかわかりません。
スケールの大きい大スペクタクルを観たという満足感を感じました。
観るなら映画館で観るべき映画です。
ただ、登場人物の内面的な葛藤が見られないので、どの登場人物も自分の役割を論理的に機械的に
演じているだけのように感じたところが残念と言えば残念です。


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