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石川誠壱の「こちら熟女捜索隊」

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2006.09.25
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カテゴリ:冒険者たち
「映画原作小説アンソロジー」が非常に作りやすい、
そういう種類の映画にばっかり出ていた女優、という人もいる。

昔のアイドル映画は「文芸路線」と申しまして、
そうした作品であることが、まず基本だったんですから、
それは、べつに珍しい現象ではない。
(考えてみれば角川映画というのは全部が全部「文芸路線」なのだった。)

しかし、その中でも山口百恵の映画というのは
「文芸路線」が徹底している。

「百恵ちゃん映画原作小説アンソロジー」なんて、
集めようと思えば、すぐできる。
作品数だけなら、すぐ揃う。

でも今となっては、こんなアンソロジーが実際あっても
絶対に読んでみたくはならないな~。

伊豆の踊子改版 川端康成:著『伊豆の踊子』新潮文庫(映画『伊豆の踊子』原作)

三島由紀夫:著『潮騒』新潮文庫(映画『潮騒』原作)

絶唱 大江賢次:著『絶唱』河出文庫(映画『絶唱』原作)

若杉慧:著『エデンの海』角川文庫(映画『エデンの海』原作)

堀辰雄:著『風立ちぬ・美しい村』新潮文庫(映画『風立ちぬ』原作)

谷崎潤一郎:著『春琴抄』新潮文庫(映画『春琴抄』原作)

DOROdarake.jpg 藤原審爾:著『泥だらけの純情』春陽文庫(映画『泥だらけの純情』原作)

松本清張:著『霧の旗』角川文庫(映画『霧の旗』原作)

加茂菖子:著『執炎』中央公論事業出版(映画『炎の舞』原作)

高橋三千綱:著『天使を誘惑』新潮文庫(映画『天使を誘惑』原作)

川端康成:著『古都』新潮文庫(映画『古都』原作)

(註:映画『ふりむけば愛』と『ホワイト・ラブ』には原作はナシ)

『泥だらけの純情』だけは、このあいだ吉祥寺【よみたや】で50円の汚いのを見つけて、
汚いから買わなかったんだけど、
今になると欲しかったなあ、惜しかったなあと思っている。
(それは、たまに現物を見ていると激しい所有欲に襲われる
 「古い春陽文庫の魅力」のせいなんだろうがな。
 で、実際に買ってみたり、集めてみようかと思ったりすると後悔させられるんだよね)

やっぱりアイドル映画の原作本は、
文庫の表紙カバーがスチール写真になっていて、
「映画化!」のオビまで付いている1冊本を、
それ自体を、そういう形のアイドルグッズとして持っているのが嬉しいんだよ。

百恵ちゃん映画の原作には、そこまでしている本は少ない。
なにしろ角川映画ブームよりは、ちょっと前で、
そっちとはズレたところでファン層が存在していたから。
(写真アイテムについては「明星」「平凡」が強かったおかげもあるだろう)

オレの知っている限りでは唯一、『春琴抄』の角川文庫版だけが
山口百恵・三浦友和の映画スチール写真を表紙にしていて、
それは古本で見つけて持っていますけどね。

syunkin_thumb_2-1.jpg

あと、角川文庫の『エデンの海』は、
例の「白い水着で馬に乗る百恵ちゃん」のスチール写真が載った本を
ずいぶん前に、早稲田の古本屋で安く見かけたことがあって、
かなり破れていたから買わなかったんだけど、
それが表紙カバーに写真を使っていたものだったのか、
あるいは、その写真がオビに使われていただけだったのか、
けっこう昔のことなので、そのへん曖昧になって、忘れてしまいました。





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Last updated  2015.03.26 23:25:58
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