カテゴリ:新録かきおろし
練馬方面に、川俣軍司先生の衣鉢を継ぐに相応しい、
ブリーフと包丁で武装した「B.V.D.マーダー」が出現しました。 80年代に確立された、あの伝統的なスタイルは、じゅうぶん現在でも有効なのですね。 もう平成も18年、21世紀になって6年、 この新時代にも数多くの殺人者が登場してくれていますが、 やはりキャラクターの力強さ、バラエティあふれる個性…となると、 昭和の諸先輩方の前には、一歩も二歩も譲ってしまうのではないでしょうか。 そんな往年の大スターたちを、ここに思い出してみましょう。 「栄光の殺人軍」歴史を彩る名選手、大選手。 二十数年前には「夢の川俣内閣」と称して、 各省庁の大臣見立てで御機嫌を伺いましたが、 今回は野球のオーダー風にお送りしてみようと思います。 【1番・レフト 永山則夫(4)】←左翼だから 永山則夫:著『無知の涙』河出文庫 (オレは角川文庫で読みましたけどね。 『人民をわすれたカナリアたち』と一緒に。) 【2番・サード 藤田(椎名)正(47)】←家庭がホットコーナー! 佐木隆三:著『女医絞殺』小学館文庫 (オレは徳間文庫『千葉大女医殺人事件』で読みました。) 【3番・ライト 梅川昭美(42)】←右翼だから 読売新聞大阪社会部:著『三菱銀行事件の42時間』新風舎文庫 (オレは角川文庫『ドキュメント新聞記者』で読みました。) 【4番・キャッチャー 川俣軍司(29)】←走って逃げるランナーたちを確実に刺す強肩 佐木隆三:著『深川通り魔殺人事件』新風舎文庫 (オレは文春文庫で読みました。 大地康雄の主演でドラマ化されたものも観てますよ。名前が「川村軍平」と変えられていた) 【5番・指名打者 一柳展也(1)】←打棒! 剛腕! 佐瀬稔:著『日本推理作家協会賞受賞作全集(47) 金属バット殺人事件』双葉文庫 (オレは講談社文庫で読みました。) 【6番・ショート 勝田清孝(6)】←併殺! 大下英治:著『冷血/連続殺人鬼 勝田清孝事件』新風舎文庫 (オレは、この『冷血』を本で読んだ覚えはないけど、TVドラマ化されたものを観ました。 ブチ殺される女の役で出ていたのが、オナッターズ結成前の小川菜摘。) 【7番・セカンド 朝倉泉(16)】←超高校級ルーキー 朝倉和泉:著『還らぬ息子 泉へ』中公文庫 【8番・ファースト 克美茂(8)】 克美しげる『8マン・リミックス』(CD) 【9番・センター 片桐清二(5)】←どんなに高く上がった打球も塀際でオジギさせる魔術師 三輪和雄:著『空白の五秒間/羽田沖日航機墜落事故』新風舎文庫 (オレが『笑っていいとも!』に初出演して披露した替え唄というのが、 片桐機長についてのネタだったんですよね。 よくオンエアさせてもらえたものだと思うよ、ホント今から考えると) 【先発投手 佐川一政(149)】 佐川一政:著『霧の中』彩流社 (オレは話の特集・刊の単行本で読みました。 読んだだけではなく、その本には、サガワくん御本人からのサインを頂きました) 【炎のストッパー 丸山博文(0)】 杉原美津子:著『生きてみたい、もう一度/新宿バス放火事件』新風舎文庫 (オレは文春文庫で読みました。) 【監督 大久保清(71)】 筑波昭:著『連続殺人鬼 大久保清の犯罪』新潮OH!文庫 (オレは、ビートたけし主演でドラマ化された当時に、 草思社『昭和四十六年、群馬の春』として読みました。) 【ヘッドコーチ 戸塚宏(83)】 戸塚宏:著『私が直す!』角川文庫 【オーナー 横井英樹】 有森隆+グループK:著『秘史「乗っ取り屋」 暗黒の経済戦争』だいわ文庫 他に、ベンチ入りのメンバーとしては、 村田等(中野・テレビ騒音殺人事件) 松山純弘(世田谷・女子大生殺しの制服警官)などがいます。 彼らには、主役となっているノンフィクションの、いい本がなかったので 出場は見送らせてもらいました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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