1855162 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

石川誠壱の「こちら熟女捜索隊」

石川誠壱の「こちら熟女捜索隊」

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2007.11.02
XML
カテゴリ:新録かきおろし
どこにも売ってないから、ずっと今まで読めなくて、
ようやく捜して読んだんだけど、
あ~、くだらねえ。
悪い意味でくだらねえ。

解説もくだらねえ。
でも、それは近田春夫の責任ではない。
頼むほうが悪い。
「愚問には愚答を」のように「愚作品には愚解説を」である。

 鯨統一郎:著『マグレと都市伝説 間暮警部の事件簿』小学館文庫
「マグレと郷ひろみと高速で走る老女」
「マグレと太田裕美と白い糸」
「マグレと高田みづえと死体洗いのバイト」
「マグレと渡辺真知子と人面犬」
「マグレと小泉今日子と膝が痛い」
「マグレと近藤真彦と口裂け女」
「マグレと中森明菜とディズニーランドの誘拐」
解説/近田春夫

↑これ、シリーズ物の2冊目なんですよね。

1冊目は新書判を300円ぐらいで買って読んだんだけど、
これも相当くだらなかったな~。

 鯨統一郎:著『「神田川」見立て殺人 間暮警部の事件簿』小学館:文芸ポストNOVELS
「『神田川』見立て殺人」
「『手紙』見立て殺人」
「『別れても好きな人』見立て殺人」
「『四つのお願い』見立て殺人」
「『空に太陽があるかぎり』見立て殺人」
「『勝手にしやがれ』見立て殺人」
「『ざんげの値打ちもない』見立て殺人」
「『UFO』見立て殺人」
「『さよならをするために』見立て殺人」

くだらなかろう、と分かっていて、
どうして1冊目を読んだのかというと、
この短篇集の中の1本を、先にアンソロジーで読んでいたんですよ。

 本格ミステリ作家クラブ:編『本格ミステリ02 2002年本格短編ベスト・セレクション』講談社ノベルス
「不在の証明」有栖川有栖
「北斗星の密室」折原一
「わらう公家」霞流一
「鳥雲に」倉阪鬼一郎
「人の降る確率」柄刀一
「交換炒飯」若竹七海
「『別れても好きな人』見立て殺人」鯨統一郎
「通りすがりの改造人間」西澤保彦
「フレンチ警部と雷鳴の城」芦辺拓
「闇ニ笑フ」倉知淳
「英雄と皇帝」菅浩江
「通り雨」伊井圭
「やさしい死神」大倉崇裕
「トリッチ・トラッチ・ポルカ」麻耶雄嵩
「坂ヲ跳ネ往ク髑髏」物集高音
「麺とスープと殺人と」山田正紀
「ひよこ色の天使」加納朋子
マンガ「消えた裁縫道具」河内実加
評論「京極作品は暗号である」波多野健
  「中国の箱の謎」鷹城宏
  「理論の蜘蛛の巣の中で/第8回」巽昌章

こんなくだらない短篇のシリーズだけで連作小説集として、
1冊の本になっている、と知ったのが驚異で、
どれだけくだらないのかと思って覚悟して読んでみたのだった。

くだらないだけじゃなくて、
この人の歌謡曲に対する知識が文献的で、
後付けのものにしかなっていないのが、ちょっと耐えられなかった。

たとえばロス・インディオス&シルビアの『別れても好きな人』は、
そりゃ確かにシングル盤は昭和54年に発売されていたのかも知れないけど、
この歌が実際にヒットしたのは昭和55年になってからじゃないですか。

それを、『別れても好きな人』がヒットしていた当時の世相、などと言って
「口裂け女」だの「梅川の三菱銀行事件」だのと持ち出されても、
鼻白むばかりであります。

文庫化されて、泉麻人が解説を書いているけど、
それもくだらない。
作者を「かなりの歌謡曲オタク」と持ち上げていたりする。
真っ先に「それは昭和54年じゃなくて55年!」と指摘できるのが
泉麻人のようなヤツじゃなかったのか。

得てして、世の「昭和本」「歌謡曲本」なんかのムックにしても、
その程度のレベルのものばっかりなんだから、
身の丈に合っているといえば合っているんだけど。

 鯨統一郎:著『「神田川」見立て殺人 間暮警部の事件簿』小学館文庫
「『神田川』見立て殺人」
「『手紙』見立て殺人」
「『別れても好きな人』見立て殺人」
「『四つのお願い』見立て殺人」
「『空に太陽があるかぎり』見立て殺人」
「『勝手にしやがれ』見立て殺人」
「『ざんげの値打ちもない』見立て殺人」
「『UFO』見立て殺人」
「『さよならをするために』見立て殺人」
解説「70年代歌謡コント的ミステリー」泉麻人

少なくとも『勝手にしやがれ』の歌詞に見立てた殺人事件が起こる話なら、
さくまあきらがワニの豆本で書いていた『勝手にしやがれ殺人事件』のほうが傑作だ!!

えびなみつる&さくまあきら:著『テレビを3倍楽しむ本』KKベストセラーズ:ワニの豆本

*

【追記】

この鯨統一郎という人の本は、
オレは今までには↓コレも読んでいますね。

 鯨統一郎:著『文章魔界道』祥伝社文庫

最初のほうのページをパラパラめくっていたら
「加護と辻の見分け方」なんて数行が見えたので、
ちょっと期待して105円で買ってみたんだけどね。

言うまでもなく、くだらなかった。

小説なのかと思いきや、
無理に小説仕立てにして書かれたクイズの本だった。
「オモシロ言葉遊びブック」だった。

そういう「ワニの豆本みたいなこと」をやりたがっているわりには、
「ワニの豆本みたいなこと」に対する素養がなさすぎる。

ラジオのハガキ職人から再出発して、修行してください。

今だったらFM局の、午後のワイド番組あたりから。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.11.04 19:19:53
コメント(0) | コメントを書く
[新録かきおろし] カテゴリの最新記事


PR

Calendar

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

石川誠壱

石川誠壱

Favorite Blog

旅まくら New! AZURE702さん

定額減税スタート後… 山田真哉さん

三平×2のブログ 三… 三平×2さん
野末陳平通信 (メ… 陳平さん

Headline News

Freepage List


© Rakuten Group, Inc.