石川誠壱の「こちら熟女捜索隊」

2007年11月13日、コミックス第１巻
『ステージガールズ（１）　おかしな二人』が出ます！
（実際は11月９日ぐらいから、一部の書店でフラゲも可能らしい。）

株式会社DIGIMA発行、ガンボコミックス【GC011】。
税込定価588円。

コミックス第１巻には、第１話から第８話までを収録。

『Stage：１　おかしな二人』
『Stage：２　いつも心に太陽を』
『Stage：３　じゃじゃ馬ならし』
『Stage：４　笑の大学』
『Stage：５　桜の園』
『Stage：６　友達』
『Stage：７　人形の家』
『Stage：８　スタア』

巻末には特別編集ページの
『メイキング・オブ・ステージガールズ』も載ってるヨ。

カメちゃんの表紙が目印だ！

*

さて、今回の第20話。
赤テントついにキターッ！

　唐十郎：著『戯曲 少女仮面』角川文庫
「ジョン・シルバー」
「少女仮面」
「少女都市」

唐十郎の『少女都市』は、
後に『少女都市からの呼び声』として改訂されましたが、
今回の話に限って、
あくまで昭和44年の状況劇場公演『少女都市』にこだわりたい！

「大阪弁だからダメ」

そんな理不尽きわまる理由でコンテストに落とされたのなら、
あの気の強いサテライトが、
そこは「口惜し涙に暮れたんや」だけで終わるはずがないじゃないですか！

ここは一番、乱闘事件に発展してもらいたいところですよ！

いや、発展したんですよ！

サテライト対ステージガールズ、
双方ともに大暴れして、渋谷署に拘留ですよ！
（場所は原宿だからね）

当日の劇場の状況は、
「大阪弁だから聴きづらい」というようなレベルの、
ツンボ桟敷の審査員が、上から目線で、
それこそ天井の高さから眺めていた。

まさに「状況劇場」で「天井桟敷」ですよ!!

　　「なんやてー！」
　　「んなアホな！」

この後で、具体的に何が起こったのか…は、
本篇中では描かれていません。

描かれていないのをいいことに、
夕陽をバックの述懐

　　「その日ウチらは　二人で口惜し涙に暮れたんや」

ここの場面に「具体的に起こったであろうこと」を
挿入して妄想することは、自由ですよ！

一方の当事者であったカメちゃんが
当時のことについては

　　「おぼえてないや」

と、口を濁していることでも、
この妄想との辻褄が合わせられますよ！

そこまでのことがあったから…故の、
今日のサテライトとドルフィンズの悪化した関係があるんですよ！
（ガキさんは何も知らないんだけど。）



オレの中だけでは、
もう、そういうことに決まっちゃってます。
決まったからサブタイトルを『少女都市』にしたんですよ。

もちろん「東京・原宿という都市の中の少女を描いた」ぐらいの
理解であっても全然かまわないんですけどね。
というか、それでいいと思う。
「そうじゃない、まだ裏がある」と思い込んでいるのはオレだけなんだから。

　堀切直人：著『堀切直人コレクション（１）　新編 唐十郎ギャラクシー』右文書院

寺山修司：著『戯曲 毛皮のマリー』角川文庫
「さらば、映画よ」
「アダムとイブ、私の犯罪学」
「毛皮のマリー」
「血は立ったまま眠っている」
「星の王子様」

寺山修司：著『戯曲 青森県のせむし男』角川文庫
「青ひげ」
「青森県のせむし男」
「大山デブコの犯罪」
「邪宗門」
「犬神」