石川誠壱の「こちら熟女捜索隊」

　深堀骨：著／土橋とし子：画『アマチャ・ズルチャ　柴刈天神前風土記』早川書房：ハヤカワＳＦシリーズ・Ｊコレクション
「【地場産業】バフ熱」
「【交通手段】蚯蚓、赤ん坊、あるいは砂糖水の沼」
「【裏社会】隠密行動」
「【植生】若松岩松教授のかくも驚くべき冒険」
「【隠れた名店】飛び小母さん」
「【環境衛生】愛の陥穽」
「【風俗、若しくは芸能、若しくは別の何か】トップレス獅子舞考」
「【歴史】闇鍋奉行」
「後書き、の、ようなもの～いい木を見る」

いつか買って読もう、いつか買って読もうと思いながら
５年近く経ってしまって、
もう書店の店頭でも見かけなくなっていて、
古本屋ででも見つけたら買って読もう、と思っていたのだが
どこの古本屋の店頭でも見かけたことはなくて、
つまり、ほとんど書店でも売れなかったから
古本屋に出回ることもなかったんだろうなあ、と思っていたら、
こないだ、思わぬところで入手してしまいました。

世田谷区立図書館のリサイクル棚。
蔵書の放出品。

傷んでしまったから放出されていたわけでもないんだよ。
本の状態は、すごく良いんだから。

単純に、要らないと思われたんだよ。
図書館でも。

*

とうとうオレは、
『アマチャ・ズルチャ』を金を出して買うことがなかったのだが、
↓この本は、出るなりすぐに定価で買っているんですよね。

　アガサ・クリスティー：著／加島祥造：訳『死が最後にやってくる』早川書房：ハヤカワ・クリスティー文庫

「解説／深堀骨」を読むためだけに。