カテゴリ:新録かきおろし
タクシーに乗るたびに、
頭の隅で一瞬、かんべむさしの『意地張月』を思い出しませんか。 運ちゃんがイイ人でも、イヤな人でも。 * 『言語破壊官』は、今でも文庫になっていない。 かんべむさし:著『言語破壊官』朝日新聞社 「スリム大佐の回想」 「意地張月」 「言語破壊官」 「頼母子島」 「サテライトDJ」 「表通り」 「漫才死」 「スペオペかえるとび」 「試験の多い学校」 そういえば『集中講義』も文庫にならなかった。 かんべむさし:著『集中講義』文藝春秋 「集中講義」(【参照】) 「なんにも専務」 「電話監房」 「どこかで誰かが」 「ほら、涙なんか」 「帝国ダイボー組合」 「クーリェ交替」 「哀しきトマホーク」 「カセット飛んだ」 「人は彼に似せて」 「おもいつき作戦会議」 「最終バス」 「市民戦争の予感」 実験的な言語SFとして、 『言語破壊官』と『集中講義』、 それぞれの表題作だけは、評価が高くなっている。 (短篇『集中講義』は『実験小説名作選』に収録されて、文庫でも読めるわけだし。) ↓こういうベスト作品集も出ているぐらいだ。 かんべむさし:著『トロッコ』出版芸術社:ふしぎ文学館 「帝国ダイボー組合」 「背で泣いてる」 「ループ式」 「原魚ヨネチ」 「事件関連死者控」 「集中講義」 「アプト式」 「言語破壊官」 「道程」 「ベルゴンゾリ旋盤」 「スイッチバック式」 「サイコロ特攻隊」(【参照】) 「鏡人忌避」 でも、それ以外の収録作は? 『意地張月』のスケールは? 『頼母子島』の閉塞感は? 『なんにも専務』の虚無は? 『おもいつき作戦会議』の思いつきは? (橋本治と糸井重里の『悔いあらためて』の中で、 ウワサ話としてだけ語られている 「かんべむさしさんの新作」というのは『おもいつき作戦会議』のことである。) なるべく、いろいろ拾いあげてほしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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