カテゴリ:新録かきおろし
赤塚不二夫:著『赤塚不二夫120% 死んでる場合じゃないのだ』アートン
赤塚不二夫:著『バカは死んでもバカなのだ 赤塚不二夫対談集』毎日新聞社 ところで、赤塚先生の「遺作」って何になるんでしょうね。 明らかに「遺作」とするために準備されていた作品は、 確実にあった。 もう、すぐ死んじゃう…と思われていた10年前に、 そのために用意されていた。 「ビッグコミックスペリオール」1999.01.01 ◎紫綬褒章受章作家◎赤塚不二夫『酒仙人ダヨ~ン』第1話 (構成・作画協力:あだち勉 企画・構成協力:古谷三敏 企画協力:高井研一郎、北見けんいち) 「ビッグコミックスペリオール」1999.01.15 ◎紫綬褒章受章作家◎赤塚不二夫『酒仙人ダヨ~ン』第2話 (構成・作画協力:あだち勉、てらしまけいじ 企画・構成協力:古谷三敏 企画協力:高井研一郎、北見けんいち) これは、明確にフジオプロ勢揃いの「生前葬」で、 こんな豪華なお膳立てをしてもらって、 で、そのまま赤塚先生が眠るように息を引き取っていれば、 それで丸く納まっていたわけですよ。 つまり小学館の漫画編集者は 「死ね、三流漫画家!」と言いたいためには、 どんな場だって整えるわけですな。 でも、それから赤塚先生は不屈の生命力で、 10年間、生き延びるんですよ。 眠るようにして、眠り続けていたんですよ。 先に、あだち勉のほうが死んじゃったんですよ! 結果的に『酒仙人ダヨ~ン』は、 「あだち勉の遺作」になってしまいました。 ちなみに、この頃の「スペリオール」が、 なぜ「ぜひ遺作はウチで!」と熱心になっていたかというと、 90年代後半の「スペリオール」には、 もうひとつ、ある漫画家の「遺作」が掲載されていたからです。 ↓コレ。 波南カンコ:著『まさちゅーせっつ(1)』小学館:ビッグスペリオールコミックススペシャル 波南カンコ:著『まさちゅーせっつ(2)』小学館:ビッグスペリオールコミックススペシャル (【参照】) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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