石川誠壱の「こちら熟女捜索隊」

編者として名前を出していた『火星の運河』をはじめとする、
江戸川乱歩の再編集文庫も、
角川ホラー文庫の「東雅夫のアンソロジー」ということになりますが、
もちろん、そこには乱歩個人の整理番号が冠されている。（【参照】）（【参照】）

江戸川乱歩：著『屋根裏の散歩者』角川ホラー文庫【Ｈ24-１】
江戸川乱歩：著『化人幻戯』角川ホラー文庫【Ｈ24-２】
江戸川乱歩：著『暗黒星』角川ホラー文庫【Ｈ24-３】
江戸川乱歩：著『江戸川乱歩怪奇幻想傑作選　鏡地獄』角川ホラー文庫【Ｈ24-４】
江戸川乱歩：著『双生児』角川ホラー文庫【Ｈ24-５】
江戸川乱歩：著『夢遊病者の死』角川ホラー文庫【Ｈ24-６】
江戸川乱歩：著『孤島の鬼』角川ホラー文庫【Ｈ24-７】
江戸川乱歩：著『黒蜥蜴と怪人二十面相』角川ホラー文庫【Ｈ24-８】
江戸川乱歩：著／東雅夫：編『火星の運河』角川ホラー文庫【Ｈ24-９】
江戸川乱歩：原作／保志一蔵：ノベライズ『乱歩Ｒ』角川ホラー文庫【Ｈ24-31】

ただ、↑これらは全部、現在は絶版になってしまっている模様。

だって、新装された角川ホラー文庫は、
新たな整理番号で、↓こんな乱歩シリーズを出しているんだから。

　江戸川乱歩：著『江戸川乱歩ベストセレクション（１）　人間椅子』角川ホラー文庫【え-１-１】
「人間椅子」
「目羅博士の不思議な犯罪」
「断崖」
「妻に失恋した男」
「お勢登場」
「二癈人」
「鏡地獄」
「押絵と旅する男」
解説／大槻ケンヂ

　江戸川乱歩：著『江戸川乱歩ベストセレクション（２）　芋虫』角川ホラー文庫【え-１-２】
「芋虫」
「指」
「火星の運河」
「白昼夢」
「踊る一寸法師」
「夢遊病者の死」
「双生児　ある死刑囚が教誨師にうちあけた話」
「赤い部屋」
「人でなしの恋」
解説／三津田信三

　江戸川乱歩：著『江戸川乱歩ベストセレクション（３）　屋根裏の散歩者』角川ホラー文庫【え-１-３】
「屋根裏の散歩者」
「暗黒星」
解説／山田正紀

　江戸川乱歩：著『江戸川乱歩ベストセレクション（４）　陰獣』角川ホラー文庫【え-１-４】
「陰獣」
「蟲」
解説／倉阪鬼一郎

　江戸川乱歩：著『江戸川乱歩ベストセレクション（５）　黒蜥蜴』角川ホラー文庫【え-１-５】
「黒蜥蜴」
解説／山前譲

　江戸川乱歩：著『江戸川乱歩ベストセレクション（６）　パノラマ島綺譚』角川ホラー文庫【え-１-６】
「パノラマ島綺譚」
「石榴」
解説／日下三蔵

　江戸川乱歩：著『江戸川乱歩ベストセレクション（７）　孤島の鬼』角川ホラー文庫【え-１-７】
「孤島の鬼」
解説／郷原宏

　江戸川乱歩：著『江戸川乱歩ベストセレクション（８）　蜘蛛男』角川ホラー文庫【え-１-８】
「蜘蛛男」
解説／東雅夫

↑これら『江戸川乱歩ベストセレクション』には、
テキストの底本が光文社文庫の江戸川乱歩全集である旨、
はっきりと明記されている。
（『蟲』は違うようだけど。）

じゃあ、この角川ホラー文庫の新シリーズ、
あらためて、とくに買う必要はない…ってことか～！

独自性なんか捨てた…ってことか～！

『火星の運河』で、頑張って、
わざわざ「伏字イキ」の初出掲載誌バージョンの『芋虫』を収録していた
東雅夫の細かい努力も、全部ムダってことですよ!!