カテゴリ:冒険者たち
16年前の「生前葬」の頃に出た、
↓この本がメチャクチャ面白かったんですよ。 中山千夏:著『タアキイ 水の江瀧子伝』新潮社 戦前のSKD(松竹歌劇団)と NDT(日劇ダンシングチーム)の対立が主眼になっていて、 芸能界の女同士の争いをリアルに描いているところ、 さすがは『子役の時間』の著者だなーと思った。 (オレは、千夏の本で今まで感心したことがあるのは 『タアキイ』と『子役の時間』だけだよ。) 中山千夏:著『子役の時間』文春文庫 で、そのSKDとNDTの対立は、 ファン同士の対立にまで話が拡がるんですね。 時まさに1993年、 オレも「ファン同士の対立」をリアルに目撃していた最中でしたから、 何十年経っても、ヲタってのは変わんねーなー! …そういう部分で興味深かった。 「SKDファンとNDTファンが対立する」本を、 対立しているTPDファンとMSKファンとSKIファンの皆様にこそ 読んでいただきたかった。 (だから白夜の連載だけではなく、 「BOMB!」の【みかわ憲作】でも、『タアキイ』を紹介した) つまりオレは、この本を『アイドルバビロン』の元祖として読んだわけです。 金井覚:著『アイドルバビロン 外道の王国』太田出版:¥800本 でも、いま現在のヲタの皆さんには、 もう『タアキイ』を薦める必要はないのかなー。 それはタアキイが死んじゃったからじゃなくて、 最近は、アレのファンも、アレのファンも、アレのファンも、 みんな仲が良いんだもん。 対立したりしてないんだもん。 (twitterで眺めている限り。) 対立してる場合じゃないほど、 全体の景気が悪くなってるから? 地盤が下がってるから? だとしたら「外道」業界、70年来の危機! 半村良:著『妖星伝(二) 外道の巻』講談社文庫 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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