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テーマ:仕事しごとシゴト(23701)
カテゴリ:職場の人々
今年の4月からチームリーダーになってしまった私。それまでは1つの機能について扱えればよかったのだが、リーダーになってからは守備範囲が少し増えたのだ。なので、あまり詳しくない機能なんかも保守やら何やらしなければならなくなった。
そんなある日のこと。そのあまり詳しくない機能の修正を隣の派遣さんにお願いした。隣の派遣さんもその機能については詳しくないので、むろん前担当者などに聞きながら修正してもらうことになるわけだ。修正を依頼した翌日、進捗を聞きに行ったときのことだ。 隣の派遣さん「まぁぼちぼち進んでいるんですけどね、ソースコードがなんかよく分からないんですよ」 私たちの仕事はとあるソフトウェアを開発することだ。ソフトウェアの開発は、プログラムを組むことだ。そのプログラムの内容を『ソースコード』なんて読んだりする。イチから作るときは自分でソースコードを組んだりするわけだ。不具合修正などをやるときは、誰かが書いたソースコードを解析して作り直すということも多々ある。今回の隣の派遣さんの場合、前担当者が書いたソースコードを解析しながら修正をやってもらっていたのだ。 隣の派遣さん「なんか、ソースコードに変なコメントがいっぱい書かれてるんですよ」 ソースコードには、機能の動作とは関係のないいわゆるコメントというものを挿入することが出来る。ソースコードというのは一種の暗号みたいなものだからね、その内容をほかの人が見たときにもすぐ分かるようにコメントに書いておくという目的があったりする。ソースコードは当然わかりやすい方がヨシとされるので、コメントをわざわざ書かなくても意味の通じるソースコードの方がヨシとされたりする。最悪なのはソースコードの意味もよく分からないし、コメントもないというパターンだったりするのだが。。。 隣の派遣さん「このソース自体もよく分かんないし、コメントも意味が分からないんですよね」 ・・・コメントがあるけれども、その意味すらサッパリ分からないという残念なソースコードにたどり着いてしまわれたようだ。。。 私もそのコードを見せてもらった。 私「っていうか、コメントの量多すぎませんか?コメントだけで5行とかあんまり見たことないですけど」 少ない方がヨシとされるコメントなので、通常は書いても1行だ。しかし、見せてもらったソースコードにはコメントが5行以上あった。 隣の派遣さん「しかも何が言いたいのかよく分かんないんですよねー。このコメント、、、 オネエの彼が書いたんですけど」 ああ、あの人か。。。 オネエの彼とは、なんか仕草が妙に女っぽいオネエの派遣さんのことだ。今隣の派遣さんに直してもらおうとしている機能の前担当者が、どうやらオネエの派遣さんだった模様。 オネエの派遣さんがどんな人なのかをもっともわかりやすく表現すると。 さかなくんっぽい。 見た目もそうだが、中身も割と近いかもしれない。さかなくんがプログラム書いたら彼独自の理論でよく分からないコメントとか書いちゃいそうだし。 とりあえず、ベテランの隣の派遣さんは何とかソースコードを解読したようで、修正も無事に終えてくれた。 このオネエの派遣さんとかつて一緒に仕事をしていたのだ、今は私のチームにいるクールな派遣さんだ。クールな派遣さんはオネエの後輩にあたる。 クールな派遣さんはオネエの派遣さんとかかなり対照的な性格をしている。オネエの派遣さんは自分の興味ある機能にはなんでも手を出してしまう人で、全然担当じゃない機能の修正とかにも手を出そうとしてしまって納期遅れを多発させるタイプだ。対するクールな派遣さんは、自分の仕事と人の仕事をかなり割り切っている。なので、お願いした仕事は必ず納期通りに完了させてくれる、そんなタイプだ。 こんな対照的な二人なので、あまり仲は良くなかった模様。クールな派遣さんはオネエの派遣さんが前述のようによく分からない相談をされたりしていたし、オネエの納期遅れの尻拭いをさせられることもしばしばあったようだ。 で、4月に二人は晴れて(?)別チームとなったのだが。 つい先日のこと。私は毎週開催されているチームの進捗ミーティングにいつものように参加していた。そこで、ある一人のチームリーダーからこんな相談が挙がったのだ。 あるチームリーダー「うちのプロジェクトが無事に完了したので、これで解散したいと思っています。そこでメンバーをもとのチームに戻したいと思っているのですが、まずKさんはチーム・Yでいいんですよね?それから、、、オネエの彼はどうしたらいいでしょうか?」 課長「オネエの彼はもともとどのチームやったんやっけ?」 あるチームリーダー「チーム・Iやったんですけど、あそこもプロジェクトが一段落したので、もう大丈夫みたいなんですよね」 課長「ってことは、どこになるんや?」 別のチームリーダー「チーム・はるじゃない?」 えっ!?うちなの!? オネエの派遣さんは、私がチームリーダーに上がると同時に抜けた人で。なんかもう帰ってこない人だと思っていた。 課長「じゃあ元のチームはチーム・はるってことなんやな?」 私「えっ!!? そう、、、なるんですかねぇ??」 みんなから『違うのかよ!』ってツッコミを受けてしまった。 課長「とりあえず、オネエの彼をチーム・はるに返すってことでええか?」 私「え~っと、、、 いや、別にうちはいなくても 大丈夫ですけど・・・」 いやね、オネエの派遣さんがいらないとかそういう意味で言ったわけではない。この当時、うちのチームは割と落ち着いてきていたから、新しい仕事があまりなかったのだ。そして、この後も仕事量が増える当てもなかった。不具合報告や問い合わせがいっぺんに来た場合は話が別だが、そうした状況にならない限り、オネエの派遣さんが帰ってきても、お願いする仕事もあまりないから持て余すだけなのだ。だから断った。 で。結局オネエの派遣さんはほかのチームに入ることになった。 突然言われたとは言え、本当にこの判断が正しかったかどうか、私はちょっぴり自信がなかった。この当時クールな派遣さんは確かにあまり忙しくなかったのだが、この後不具合報告が相次いで発生してしまったため、忙しくなってしまったのだ。オネエの派遣さんがいたほうがやっぱり良かったのかなぁとちょっと罪悪感を感じたりもしていたのだが。 後日。チーム・はるの忘年会でのこと。 私「実はね、オネエの派遣さんがうちに入るって話が挙がったんですけどね、私が断っちゃったんですよ。これを言ったらクールな派遣さんに怒られるかなぁって思ってたんですけど・・・」 クールな派遣さん「いや、そんなことないですよ」 隣の派遣さん「そうだよね。だって、オネエの彼が帰ってきたら、、、 余計な仕事が増えるもんね(・∀・) 」 クールな派遣さん「そうなんですよ~」 えっ!?(; ゚∀゚) そうなの!!? そうか、、、オネエの派遣さんはできない仕事もできるって言っちゃって、結果納期に間に合わなくなるから、その分がクールな派遣さんに回されるんだもんな。ってなると、納期まではのんびり仕事できても、納期直前にいっぺんに仕事が増えて大変なことになっちゃうもんな。しかも変な相談とかもされるわけだから、彼が増えたとしてもクールな派遣さんにとっては実はプラスにならないというわけか。 クールな派遣さん「今、オネエの先輩って新しいチームの不具合修正を担当されてますよね?担当量が久々に10件超えた!って喜んでるんですよ」 不具合担当数10件以上は相当数だったりする。普通はせいぜい多くて2~3件だからね。 私「なんか、あそこのチームリーダーは納期に間に合うみたいに言ってたんですけど、本当かな~って思ってるんですよね」 隣の派遣さん「私もオネエの彼に間に合うかどうか聞いてみたんですけどね、 『ちゃんと修正しなければ間に合う』 みたいなこと言ってましたよ」 ちゃんと直せよ!!!(# ゚Д゚) 修正には当然、レビューが入る。ちゃんと直さなかったら絶対にレビューで弾かれるからな。納期遅れがまぁ確実だな! とりあえず。私の判断はどうやら間違っていなかったということで。。。(; ´∀`) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.12.31 16:24:39
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