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2010年12月17日
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カテゴリ:史記
奇貨居くべし
 
 珍しい品物は買っておけば、あとで大きな利益をあげるネタになるだろう。掘り出し物。チャンスは生かさなければならないという意味。



中国戦国時代末期のお話です。

秦国が強大な力を誇っており、その隣の趙の国は衰退していた。

しかしながら趙の首都邯鄲は、中原文化の粋を集め、商売が盛んで街は栄えていて多くの人の往来があったという。

呂不韋(りょふい)は、韓の都陽テキの豪商で邯鄲の都をよく訪れていた。

ある時に街のうわさで、、秦の太子安国君の庶子である子楚(しそ)が、人質としてこの都に住んでいること知ったのである。

話によると、子楚はひどく困窮な生活をしているということであった。

呂不韋はその話から閃くものがあった。

この事は使えるかもしれないと考えたのである。

『奇貨居くべし』

これは大変な掘り出し物に違いない。

これを利用しないてはない。

「いまに大変な価値を生むことになるぞ」

こうつぶやいて、さっそく子楚のうらぶれた屋敷を訪れたのであった。


呂不韋は子楚に会い、こう切り出したのである。


「あなたの家をりっぱにしてあげようじゃありませんか」


子楚はあって早々、とんでもない事をいう御仁だとおもい冗談として聞いていた。

「そんなことをする前にご自分の家を豪華にして、そのあとが私の家というものでしょう。」


こう子楚が返事をすると呂不韋はこういったのである。

「判ってらっしゃらないようですね。あなた様の家がりっぱになれば私の家もりっぱになれるというものです。」


子楚は呂不韋の言わんとする意味を理解したのである。




当時、秦では昭王の太子が死に、次男の安国君が太子となっていた。

安国君は愛する寵姫を正室とし華陽夫人と号させたが、子が無かったのである。



子楚はいわくありげな呂不韋の話に興味をもち、家の奥に招き入れたのである。


呂不韋は声をおさえて言った。

「よろしいですか。
 
昭襄王もご高齢ですし、お父上の安国君様があとを継ぐでしょう。

噂によると、安国君様は正妃の華陽夫人を寵愛なされていますが、お子が無いとのことです。

しかし太子さまの跡継ぎは華陽夫人がお決めになるということです。

子楚様は安国君様の十数番目のお子様ということですね。

運が悪いことに、さらに異国での人質生活がながく、お父様の覚えめでたいとは言えません。

はっきりいって

秦王が亡くなられたとしても、あなた様が太子になることは難しいといえます。」



「わたしもそのように思うが、どうしたらよいのかね?」


「私がいいたいのは、そこのところです。

私が豪商であり使える金は潤沢にあります。

華陽夫人に贈り物をしたりして、取り入ってみせます。

華陽夫人には姉上様もおられるようなので、外堀から攻めてみましょう。

秦の国まで出かけていって、子楚様が太子になれるよう画策してみましょう。」



子楚は喜色満面な笑みをうかべていった。

「もし本当にそうなったなら、あなたを宰相にしてあげます。」



呂不韋は財力に物を言わせて、運がなかった子楚を太子に仕立て上げたのでした。

子楚は呂不韋の愛人である美しい趙姫を大層気に入り正妃にほしいと懇願した。

呂不韋は自分の子がおなかの中にいるといってまでことわったが、子楚にゆずることとなった。

生まれた子供が政である。

有名な秦の始皇帝そのひとなのです。

呂不韋は、荘襄(そうじょう)王となった子楚から宰相に任じられるのであった。


                 「史記・呂不韋列伝」より




チャンスをすかさずモノにした呂不韋は、さすがに目の付け所がよかったということです。


「奇貨居くべし」 =  珍しいものは買っておけ?


勘違いしてはいけません。

珍しいといっても、なんでもありということではありません。

子楚には光るものがあったということ。


切磋琢磨という言葉があります。


磨けばどんなものでも光輝くことができるか?



材料しだいでしょう。



それを見抜くことが、本当はむつかしいのだ。









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最終更新日  2010年12月17日 22時27分00秒
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