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カテゴリ:投資
今日(23日)は、「今日は予定を変更して、トルコ中央銀行(TCMB)から中継でお伝えします」という感じの1日となりました。 銀行などの通常営業が終了した後で、トルコ中央銀行(TCMB)は臨時の金融政策委員会(PPK)を開催し、16:00~17:00に銀行間市場で適用される中央銀行のオーバーナイト金利(GLP)の貸出金利を13.50%から16.5%に引上げる決定を行いました。 これまでリラ安対策として、預金準備のための外貨の使用率を引下げたり、TL適応定期外貨売却入札を実施したりしてきましたが、ついに「伝家の宝刀を抜いた」と言えそうです。臨時の金融政策委員会(PPK)を開催したこと自体が、いかに危機感を持っているかを示していて、かつ、市場に対する強いメッセージになっていると思いますが、一方で、それでも政策金利(1週間物レポ入札金利)は変更しておらず、「外堀は埋められたが、本丸は落ちていない状態?」というところでしょうか。少なくとも、発表直後には、市場は好反応?(=リラ高)を示しています。
今日は夕方までに、5月の消費者信頼感指数が発表(4月と比べて2.8%低下)されたり、3月の天然ガス輸入量が発表(昨年3月と比べて7%減少)されたり、取引所イスタンブルに上場されている通常の預金銀行(注:イスラム銀行ではないという意味です)10行の今年第1四半期の純利益が7.8%上昇したという記事などが出ていました。 しかし、為替市場では今日の日中にはリラ全面安がさらに進み、今日もリラの史上最安値が大幅に更新され、リラの対ドル相場は1ドル=4.9282TL、対ユーロ相場は1ユーロ=5.7686TL、対ポンド相場は1ポンド=6.5965TLをつけていました。
それ以外ではFETOに関する記事が非常に多く出ていました。
今日は夕方から深夜にかけて出されたトルコ中央銀行(TCMB)による臨時金融政策委員会の開催及びその決定、その後の影響などに関する記事を紹介します。
今日のBIST-100指数は、大雑把に言えば「低地横ばい」となりました。 寄付きは昨日終値から約520ポイント低い、102,810ポイント水準でした。そこから少し上昇して、午前10時過ぎには今日の最高値に達しました。しかし、午前11時前に急落し、午前11時頃には今日の最安値を付けました。その後は、ほぼ101,700~102,400ポイントの範囲で横ばいとなりました。結局、昨日終値から1.39%、約1,440ポイント下落して、101,000ポイント台後半で今日の取引を終了しました。
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今日は、上でも言及しましたが、夕方にトルコ中央銀行(TCMB)が臨時の金融政策委員会(PPK)を開催しましたので、それに関するいくつかの記事をまとめて紹介します。いずれも今日(23日)付けのアナトリア通信(AA)の記事です。 見出しは「中央銀行は(臨時の)金融政策委員会を開催した」、「中央銀行の金利決定」及び「ドル/TL相場は、中央銀行の決定後に下落に転じた」です。 トルコ中央銀行(TCMB)は、最近の進展についての分析を行うために、金融政策委員会(PPK)を開催したことを明らかにしました。 TCMBから行われた発表では、「PPKは、最近の進展を分析するために開催された」との表現が使われました(この記事のアップ時間はトルコ時間で19:11です)。
中央銀行は、16:00~17:00に銀行間市場で適用される中央銀行のオーバーナイト金利(GLP)の貸出金利を13.50%から16.5%に引上げました。 同発表では、中央銀行が金融政策における健全なスタンスを、決意をもって継続させることが強調され、次のとおり記述されました。 「インフレ見通しで明確な改善が達成されるまで、金融政策における引き締めスタンスは決意をもって継続される。」
ドル/TL相場は、トルコ中央銀行(TCMB)が金利を引き上げるとの決定を行った後、下落に転じ、(一時は)1ドル=4.5550TLを付けました。 上昇して寄り付き、1ドル=4.9282TLという新最高値を記録したドル/TL相場は、TCMBのPPK会合後に、急速に下落に転じました。 ドル/TL相場は、PKK会合後に1ドル=4.5550TLまで下落した後、20:10現在では昨日終値と比べて1.1%低い、1ドル=4.6050TL水準で均衡しています。同時間帯に、ユーロ/TL相場は2%の低下で1ユーロ=5.3910TLで、また、ポイント/TL相場は1.9%低下して1ポンド=6.1510TLで取引されています。 TCMBは、今日、19:00に、PPKが最近の進展について分析を行うために開催されたことを発表した後、19:20には同委員会の決定について発表を行いました。 PPKは、会合後に行った発表で、GLPの(貸出)金利を300ベーシスポイント引き上げて16.5%にしたこと、1週間物レポ入札金利(政策金利)は8%で維持したことを明らかにしました。 アナリストたちは、TCMBが銀行がGLPによって資本流動性を確保していることを指摘しつつ、したがって、今日の引き上げにより。銀行の加重平均の資本コストは16.50%に上昇したと表現しました。 TCMBの発表では、市場で見られる不健全な価格形成とインフレ見通しにおける継続的な上昇が一般的な価格付け行動を含めてリスクを上昇させていることをしてきしたアナリストたちは、今日のPPK(決定)によって強力な金融引き締めに向けた歩みが行われたことを強調しました。 アナリストたちは、PPKが6月7日にも開催されることが(当初から)予定されていること指摘して、この会合までに外貨相場の乱高下は小幅になるであろうと述べました。
いつもどおり最後は市況です。 今日のBIST-100指数は、大雑把に言えば「低地横ばい」となりました。寄付きは昨日終値から約520ポイント低い、102,810ポイント水準でした。そこから少し上昇して、午前10時過ぎには今日の最高値(103,400ポイント水準)に達しました。しかし、午前11時前に急落し、午前11時頃には今日の最安値(101,420ポイント水準)を付けました。その後は、ほぼ101,700~102,400ポイントの範囲で横ばいとなりました。午後4時半ころには102,800ポイント水準を回復しましたが、結局、昨日終値から1.39%、約1,440ポイント下落して、101,000ポイント台後半の、101,892ポイントで今日の取引を終了しました。
上でも紹介しましたが、日中はリラが大幅に下落しましたが、トルコ中央銀行(TCMB)が臨時の金融政策委員会(PPK)を開催することを決めたため、今日、この時間帯(丁度、上で紹介した3つ目の記事と同じ時間帯です)は、為替相場はリラ高に転換しています。(日本時間5月24日午前1時20分頃) ユーロは0.80%リラ高の、 1ユーロ=5.4569リラ、 ドルは0.18%リラ高の、 1ドル=4.6609リラ、 となっています。
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Last updated
2018.05.24 15:00:36
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