トルコ経済ニュース(2009年上昇率世界2位のイスタンブール証券取引所、7月の新規設立企業数と倒産企業数)
今日も経済関係のニュースを紹介します。 このところ好調さが続いているイスタンブール証券取引所インデックス(IMKB-100が代表)が、世界で2位の上昇率になったというニュースを紹介します。 「IMKBは二番目に儲けさせる証券取引所」という見出しの記事です。IMKBは年初からこれまでに73%の上昇で、二番目に上昇率の高い証券取引所となりました。ペルーの証券取引所が102%で1位に、3番目は72%のインドネシアの証券所となりました。 イスタンブール証券取引所(IMKB)は、年初からこれまでに73.3%上昇して、世界で2位となりました。IMKBインデックスが上昇した最も重要な影響は、IMFとの協定が近々締結されるという期待とトルコ中央銀行(MB)が規則正しく金利を引き上げたことです。2009年始めからこれまでの上昇率1位は、102.3%のペルーの証券取引所です。国際経済危機にもかかわらず、四半期という期間ではマイナス成長になっていないペルーは、2009年の経済成長率は、2~3%になるものと予想されています。経済規模は小さいけれど、過去3年間は、経済成長率で中国と競っているペルーは、2009年第1四半期も3.5%成長しました。 2009年始めからの上昇率3位となったのは、インドネシアでした。国際経済危機の間でも経済がマイナスにならなかった国のひとつであるインドネシアは、2009年第1四半期に4.22%成長しました。インドネシアの証券取引所インデックスの上昇率は72.8%でした。 インドネシアの後には、スリランカ、ヴェトナム、アルゼンチンが来ています。そして、これらの国も2009年以降は成長を続けている国々です。 以上より、IMKBはほかの国々とは異なった理由で上昇していることがはっきりします。トルコは2009年第1四半期に13.8%のマイナス成長となりましたが、世界で上昇率が最も高い証券取引所のひとつとなっています。 一方、IMKBの発表によれば、2009年8月14日に、株式を公開している会社の市場価格の合計額が、3,000億リラ(約1兆9,500億円)を超えました。2007年には、株式を公開している会社の市場価格合計が3,239.5億リラでしたが、各種市場における金融危機の影響で1,820億リラにまで縮小していました。 市場価格が最も大きな会社は、AKBANK(アクバンク)の244.5億リラ(約1兆6,000億円)でした。2番目は220億リラ(約1,400億円)のGaranti Bankasi(ガランティ・バンカス)、3位は携帯電話オペレーターのTurkcell(テュルクセル)で212億リラ(約1兆3,500億円)となっています。以下、4位は174.4億リラでIsBanksi(イシバンカス)、5位はTurkTelekomで159.6億リラ、6位はYapi ve Kredi Bankasi(ヤプクレディ)で131.3億リラとなっています。 一方、サバンジュ・ホールディングは10位で97.9億リラ(約6,300億円)、コチ・ホールディングは11位で85億リラ(約5,500億円)となっています。 次は倒産企業件数に関するニュースを紹介します。 「7月には、倒産企業数に変化はなかった」という見出しの記事です。新規に設立される会社の数は、7月は1.9%減少しましたが、倒産件数には変化がありませんでした。 トルコ統計庁(TUIK)によれば、トルコで設立された企業、協同組合の数は、7月には、昨年同期比で1.9%減少して、4,263社から4,180社に減りました。同期間に倒産した企業・協同組合の数は変化がなく、799社となりました。 一方、1月から7月の期間で見た場合には、新規設立企業・協同組合の数は、21.1%減少して、2万6,164社になりました。また、同期間に閉鎖企業の数は2.5%上昇して6,087社となりました。 地域別に見た新規設立企業の数は、イスタンブルが1,395社、アンカラ444社、イズミル273社、その他の県が2,068社の、合計4,180社でした。 いつもどり最後は、市況をお知らせいます。 今日のIMKB-100は、前場は昨日終値よりも低い取引が通津いましたが、後場に入って上昇に転じ、結局、昨日終値よりも1.32%上昇して、47,170ポイントと、47,000ポイント大を回復して今週の取引を終了しました。 為替はまちまちのようです。 ドルに対しては0.36%リラ高の、 1ドル=1.4856リラ水準、 ユーロに対しては0.32%リラ安の、 1ユーロ=2.1296リラ水準、となっています。ブログ村に参加しています。皆様のご支持(クリック)をよろしくお願いします。