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カテゴリ:川口市の石仏
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今日はさらに南に下って本蓮方面に向かいます。この地域には本蓮の普門寺に 多くの石仏がありますが、数が多いので日を改めて取り上げようと思います。 新郷支所南五差路角 川口市東本郷973 県道34号線 新郷支所北交差点から南に入り2分ほど歩くと五差路に出る。 その角に小堂が立っていた。上の住所は写真右の商店の場所の住所になる。 小堂の中には四基の庚申塔が並ぶ。大きなお賽銭入れが結構邪魔になっている。 小堂の左側面 庚申塔 享和3(1803)日月雲 青面金剛立像 剣・ショケラ持ち六臂。 炎のように逆巻く髪が印象的。頭の上には蛇だろうか。表面は風化が進み、顔の 表情などははっきりしない。さらに足元付近が一部欠けているが、両手を広げて 仰向けの邪鬼が彫られているようにも見える。二鶏・三猿は見当たらなかった。 塔の右側面に年号。左側面には「所願成就」と刻まれている。 正面左 庚申塔 元文元年(1736)日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂。こちらも 像の表面は丸みを帯びている。光背上部「庚申溝中」溝→講だろう。右に 三拾人。光背左には年号が刻まれていた。 足の両脇には小さく二鶏が見える。足元の邪鬼はのっぺらぼう。その下には 三猿かと思って見てみたが、どうやら文様のようだ。 中央 庚申塔 天明8(1788)日月雲 青面金剛立像 剣・ショケラ持ち六臂。顔の表情 各腕の持物、合掌するショケラなど、細かく力強く表現されている。 足の両脇の二鶏は写実的で美しい。その下の邪鬼・三猿はいずれも立体的で 全体に凝った仕事がされている。 塔の右側面に年号。その右脇に「諸願成就所」と刻まれていた。 左側面の下部には谷古田領本郷村 講中十四人と刻まれている。 右 庚申塔 元禄2(1689)日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂。目を吊り上げて 睨みつけている。光背右「奉奇進庚申」奇→寄だろう。光背に年号を刻む。 足元に邪鬼と三猿。三猿の下に10名ほどの名前が刻まれていた。さらに下の台の 正面にも三猿が彫られている。二組の三猿というのは初めて見た。写真がうまく 撮れなかったのでいつか再訪して撮り直してみたい。 小堂の外にも庚申塔 嘉永6(1853)が立っていた。正面に「庚申講」と彫られる。 その下に西 川口へ一里半、さらに東とあってその後に地名があるが読めない。 右側面には年号。その脇に□□へ一り とあるがこれも良くわからなかった。 下部には本郷邑と刻まれている。左側面は隙間がなく詳細は確認できない。 本蓮三丁目公園 川口市本蓮3-13 県道58号線から南に入って公園の北東付近、雨よけの下に庚申塔が立っていた。 庚申塔 文政11(1828)正面「庚申塔」その下にかわいく三猿が彫られている。 塔の左側面 右 せん志ゆ 左 はとかや 道とある。右側面には年号。脇に 本郷村高畑講中と刻まれていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.04.22 22:09:18
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