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赤の国と黒の国の長きにわたる戦争を背景に、繰り広げられる愛憎劇。
黒の国の「二人の貴公子」に片岡愛之助/中村獅童。 片岡さんは裏切りと陰謀、嘘を演じ、さすがにうまい。 獅童さんは、荒々しく逞しくひたすらまっすぐに。 赤の国の王女、黒木メイサさんは凛々しい戦士役が似合う。「あずみ」「何日君再来」と同様の役が続いてます。 戦争の繰り返しが両国にとって大きな意味があり、愛さえも闘いで感じるという、 獅童×黒木の関係も、迫力のある殺陣でよく表現されています。 他の殺陣・戦闘も迫力満点。特に3列目だったのもあって。 そして注目の馬渕英俚可さんは、やはりうまい。 今回は少しオーバー気味な感情表現で。 ただ出演時間は短い。もっともっと演技が観たくなります。 南沢奈央さん(長澤まさみに少し似ている)も、一幕と二幕では打って変わった演技で好演。 田口守さんの牢番は、その落ち着きが怖い。特に娘に対する態度がおぞましい。 中山仁さんは、津嘉山正種さん急病のための代役だったんですねぇ。心配です。 逆に、最近お見かけしなかった中山仁さんがお元気でうれしい。 飄々とした味がありました。 津嘉山さんの王も観たかったですが、きっと中山さんより強く逞しい王になったでしょうか。 (良い悪いではなくて) 最もキーになる役の中嶋しゅうさんも、その冷静さ、冷徹さが恐ろしい。 ※いきなりですが特撮チェック! 中山仁さんは29年前に「ウルトラマン80」UGM隊長を演じてましたが、同じく、UGMイトウチーフをこの夜に観た「ミュージカルスターは夢を見る」に出演された大門正明さんがやってました。 ▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ ▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ ▽▽▽▼▼▼少しだけどネタバレ!▼▼▼▽▽▽ ▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ ▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ 中嶋しゅうさんは「服装」が伏線になっていたとは驚き! まさに「血を吐きながら続ける哀しいマラソン」。 漁夫の利か。 現代の物語か。 ─────────────────────────── 赤い城 黒い砂 ─────────────────────────── 公演日・会場:4/11(土) ~ 4/26(日) 日生劇場 作:W・シェイクスピア/J・フレッチャー「二人の貴公子」 脚本:蓬莱竜太 演出:栗山民也 出演:片岡愛之助/黒木メイサ/南沢奈央/馬渕英俚可/ 田口守/中嶋しゅう/中山仁(津嘉山正種・代役)/中村獅童 ─────────────────────────── ☆ 人気ブログランキングへ ☆↑ランキングに参加してます。↑よろしければ1クリック投票いただけると嬉しいです。m(_ _)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.04.28 01:16:49
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