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劇『そして誰もいなくなった』駅前劇場(自由席2列目)2011.8.20(土) 「不条理推理劇」不条理な動機から客観的に理屈が合うという矛盾と、どんでん返しに感心する。
本多劇場こけら落とし第2弾として上演された演目。 タイトルの通りクリスティの同名小説に材をとりながら、 ゴトーを待ち続けるという味付け。 どうも、別役実というと不条理で難解という イメージが強く苦手なのですが、 その中にあっては、殺人の動機も「不条理な理屈」 には合っている。 本作の「不条理推理劇」としては、 連続殺人の犯人探しのストーリーも、 不条理な動機から客観的に理屈が合うという 一見矛盾した状況が面白い。 そしてラスト、推理劇として普通に?感心する? どんでん返しがあるというところが面白かった。 ここがチラシの宣伝コピー「モンティパイソン的大どんでん返し」 を指すのでしょうが、表現方法というか絵面が 「モンティ…」なだけなので、 他の作品を引用するのはかえってマイナスであり、 別に、「他作からの引用を宣言するような」必要はないと思う。 柄本さん(セリフはとんでたけど)、綾田さんという ベテラン勢の力の抜け切った演技もいいが、 クライマックスでは探偵的な役割を担った、 江口のりこさんが光ってた。 脚本:別役実 演出:血野滉修 出演:柄本明、綾田俊樹、江口のりこ、谷川昭一朗、 戸辺俊介、伊東潤、麻生絵里子、松元夢子、柄本時生、 加藤一浩、山根博 ☆ 人気ブログランキングへ ☆↑ランキングに参加してます。↑もし少しでも気に入っていただけましたら、1クリック投票いただけると嬉しいです。m(_ _)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.09.28 14:45:17
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