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劇105『4 four』シアタートラム(整理番号62)11月23日(金)18時 臨場感が凄い。セリフ、役者さんが素晴らしい。会場の工夫が面白い。リピートできなかったのが残念!
当日、チケットと交換に、座席番号の書かれたカードを渡され(わたしは0100)、 会場に入ると、普段ある観客席と舞台が取り払われて、 全面、撮影スタジオのような床、中央に正方形のライン(中央の舞台の領域)、 上から絞首刑のロープが1本下がっている。 その周辺には床に直に、席番号が並ばずにランダムに書かれている。 自分の番号部分に立つと、案内の人が「箱馬」(演劇やテレビ、舞台などで汎用的 に使う木箱)2個を持ってきてくれて入り口でもらった座布団を置いて座る。 天井も壁面もおそらく劇場のむき出しのまま。 俳優さんと同じ床面で、中央に舞台エリアはあれど、俳優さんは客席内を自由に動き回る。 セリフをしゃべりながら、すぐ横を通ったりする臨場感がある。 (ちなみに劇中では私の肩越しの陰に、池田さんが隠れたりしてました。) 手元のカードの裏には、裁判員、法務大臣、刑務官、未決囚と書かれ、 そのうち一つに赤丸が書かれている。(わたしは未決囚) これは実際に何かをするわけではなかったが、 これも、これまで数々あった観客がドキドキする仕掛けの一つ。 なお、こういった仕掛けだけでなく、肝心の俳優さんたちでは 普段コメディが多い池田鉄洋さんは力強く、 須賀貴匡さんは、きりっとした佇まいがいい。 前説的な役割もした野間口徹さんは、狂気を内に秘めた静かな外見が特色。 わたしの好きな高橋一生さんの巧みさには毎回感心させられる。 今回一番良かったと思ったのは、田山涼成さん! コミカルな役が多い田山さんですが、今回は常にシリアス。 とうとうとセリフを語る様が素晴らしい。 白井晃さんの作品は難解なイメージがあって、最近は敬遠してましたが、 本作の演出は適格と思いました。 何より、素晴らしいかったのは「セリフの言葉」。 モノローグ、ダイアローグの可能性を追求するワークショップ、リーディングを経て 生まれたと聞きましたが、「死刑」「加害者/被害者」など重いテーマでありながら いちいち聞き惚れてしまうようなセリフの波を心地よく味わいました。 これはもう一回、ぜひ観たいと思いましたが、千秋楽間近だったので叶わず、 それが唯一残念でした! [作] 川村毅 [演出] 白井晃 [美術] 松井るみ [出演] 高橋一生/田山涼成/須賀貴匡/野間口徹/池田鉄洋 人気ブログランキングへ ☆↑ランキングに参加してます。↑もし少しでも気に入っていただけましたら、1クリック投票いただけると嬉しいです。m(_ _)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.01.02 18:35:14
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