京都 日本最古のエレベーター 東華菜館
今回の昭和ノスタルジーは京都に 日本最古のエレベーターがあるのはご存じだろうか?お店は 祇園四条駅よりすぐ・・鴨川のすぐ横に建っています。前身は 西洋料理「矢尾政」店主 浅井安次郎氏設計は ウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏大正時代よりビアホールブームが始まり、大正15年にスパニッシュ・バロック調の現在の洋館が生まれました。その後 戦火が深まる中、洋食レストランが存続できなくなる状況になり中国の友人に店主がこのお店を託し 昭和20年末に現在の「東華菜館」が誕生。大連で北京料理のベースである山東料理を習得し 来日していた 干永善氏が北京料理店として創業したそうです。その後 現店主 干純政氏が 東華菜館洛北店も平成5年にオープンしたそうです。鴨川を望みながら 川床ビアガーデンも開催されています。入り口の装飾はなんとも重厚・・素晴らしいです。そして・・日本最古のエレベーターで最上階の5階に通されました。現在どこにエレベーターの箱があるのかを示す表示板。う~ん・・いい感じです。ワクワクします。店内一階の天井、床、壁 ものすごい装飾です。エレベーターの中は 大人5人ほどでいっぱいになりそうなスペースですが・・動くスピードは意外に速いです。1924年米国で製造、輸入されたOTIS製。お兄さんがレバーで上下を動かしているようです。扉は 手動。写真を見ていただくとわかるのだが、操作盤の左右に扉がありどちらも開けることが出来る。あっという間に五階に到着。 もっと乗っていたかったが・・・帰りもまた乗れるので・・五階はクラッシックで中華というよりも 西洋料理のお店の雰囲気を感じる。そして 北山から東山を見渡せるロケーション。 少しづつ夜が更けていくのを見届けるのはなんとも最高な気分になります。だんだんと街に明かりが灯り始める時間帯・・まずは・・ビールで乾杯!!一番人気の 春巻き鶏肉の甘酢あんかけ山東料理なので 辛くない・・安心して食べることができます。大正、昭和を感じる洋館。エレベーターのメンテナンスなど きっと相当費用が掛かっているのかもしれません。最新の技術も もちろん素晴らしいですが・・古い物を大切に使う気持ち・・やはり京都の心なのかもしれませんね。すばらしい時間を過ごすことが出来て・・本当に良かった。