いわぴいのドラマ日記

　菩薩様じゃなかったんですね～。しかも羅刹女の娘だったとは驚きでした。凛凛の正体がこんな形でわかるとは思っても見ませんでしたねぇ・・・。先週予告で見たときは羅刹女に囚われの身になってしまったのかと思っていたので、本当にびっくりしました。羅刹女の娘だったなら混世大魔王が逆らえなかったのもうなずけますね。というより、そんなに強い権力を持っていたのなら今まで三蔵法師を邪魔してきた奴らを全部とめることが出来たんじゃないかと思うんですが・・・。それを言ってしまったらおしまいですよねぇ・・・。

　天竺にたどり着けるのか不安になってきた三蔵法師一行に待ち受けていたのは混世大魔王を使って牛魔王のあだ討ちを仕掛けてきた羅刹女が率いている滅法国でした。西遊記の詳しい話は知りませんが、妖怪たちが巣食う国ということで天竺の近くにありながら仏法とはかけ離れた世界なんでしょうね。おそらく平安末期に流行した末法思想もこの辺から生まれたものなんじゃないかと思ってしまいました。

　その国の名にふさわしく次から次にありえないことが起こってしまいましたよね。今まで三蔵法師を守ってきた悟空たちが妖怪であるがゆえに天竺に入れないという事実を聞かされたことがその一番大きな出来事でした。加えて悟浄の皿は割られるし、八戒は妊娠して女らしい化粧までしてしまうし・・・。（←これはかなり笑えました・・・）３人にとっては今まで危険を乗り越えてきたことが全く無になってしまったような気分だったでしょうね。そして、何も知らされていなかった三蔵法師は罪の意識に苛まれたことでしょう。それが仇になってしまったのが余計に悲しかったですね。

　そして、凛凛が悟空と結婚すると言い出したときには本当にびっくりでした。羅刹女が凛凛をつれて現れたときには何が起こったのかよくわかりませんでした。一緒に旅を続けているうちに悟空のことが好きになってしまったみたいですね。なんとなくそんな感じはしましたが、いきなり王様にされそうになった悟空は寝耳に水という感じですべてを受け入れようとしなかったのには笑えました。そんな悟空をねじ伏せるために媚薬を使った凛凛のこだわりは女の子らしくてかわいらしかったような気がします。

　初めこそ敵としてえらそうにしていた羅刹女でしたが、凛凛が媚薬を使うほど悟空を愛していることを知ったときには一人の母親になりきってしまっていましたね。妖怪であれ人間であれ、庶民であれ貴族であれ娘の幸せを願うのは親として当然のことなんだなあとあらためて思い知らされました。結婚式に望む前の親子の会話はなんだかほのぼのしてましたね。見ているときは羅刹女が何か仕掛けてくるんじゃないかとヒヤヒヤしましたが・・・。

　羅刹女の反対と三蔵法師の仲間を思いやる心を逆手にとって国を乗っ取ろうとした犬の妖怪には心底腹が立ちましたね。もともと凛凛の婚約者だったことも会って王位に執着があったんでしょうが、それでもやり方が汚かったですよね。欲望って本当に怖いものだなあとつくづく考えさせられました。

　三蔵法師を使った作戦が失敗したあと、その刀で悟空が殺されそうになったときに彼を必死でかばった凛凛の姿がとても健気でしたよね。「もう少しで悟空のお嫁さんになれたのになあ・・・」というシーンでは、不覚にも涙が出そうになってしまいました。今回の悟空の立ち回りは今までにないほど静かでしたが、それだけに悟空の気迫は怒りで満ち溢れていたような気がします。「天国でも地獄でもどっちでもいい。凛凛を返せ！」という台詞はまるで恋人を奪われたような印象を受けたのは僕だけでしょうか？今までは喧嘩友達としか思っていなかったけれど、彼女がどれだけかけがえのない人だったか悟空も気づいてしまったんでしょうね。

　なんにしても最終的に凛凛が助かってよかったですよね。主要キャストがラスト前に死んでしまったら楽しみがひとつ減りますから・・・。最後にお姫様ファッションで現れた凛凛は今までとは雰囲気がガラッと変わってしまいましたね。正体がばれればそんなものでしょうが・・・。いいなずけも出来て意気揚々と天竺に向かう一行に最終回は何がもたらされるんでしょうか？来週は今まで以上に面白い話になりそうですね。

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