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シュタイナー関連書籍出版社                イザラ書房編集室だより

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カタリナnote

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2006/04/18
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1989年にイザラ書房から刊行した、シュタイナー選集『死後の生活』
(高橋巖訳/横尾忠則造本)の書誌データをまとめるために、久々に
後書を読み直していました。

たまたま今朝方息を引き取られた方がお隣の家にいて、お悔やみのご
挨拶に伺ったせいもあるのでしょうか、特に下記の箇所が目に飛び込
んできました。

~本書が何よりも強調しているのは、現界と霊界が決して
切り離されてはおらず、むしろ相互に深く関連し合ってい
る、ということである。
霊界のことを考えなければ、現界の本当の姿本当の意味は
理解できない。だからシュタイナーは今日の社会の危機を
乗り越えるために、死者との関係の回復をわれわれに求め
続けてきた。地上のわれわれはいつでも、覚醒時にも睡眠
時にも、死者との共同社会の中に生きている。
そのような社会の中にいて、もし死者からの働きかけがな
いと思えるとしたら、それはわれわれの心がこの世的なも
のに向きすぎているからである。われわれが自分の個人的
な利害関係を超えればどんな会話の中にも、どんな行動の
中にも、死者を通しての霊界からの働きかけが生じるので
ある。


このような記述は、『教育の基礎となる一般人間学』(イザラ書房他刊)にも
詳しく書かれています。死者と天使がいかに私たちの考えから栄養を摂取して
いるか、それは驚くべきものでした。

死後の生活幅150

~それでは一体、われわれの方から死者に向かってどのよう
な働きかけができるのだろうか。~生前の死者の姿を生き生
きと心に思い浮かべながら、心の中で、または低い声で、
死者たちに霊的に深い内容を持った書物、聖書やお経を読ん
であげること以上によい供養はないのです。
それが死者に対してもっとも好ましい働きかけになります。
そのような例を私たちは人智学運動の内部で数多く体験して
きました。
家庭の誰かが世をさり、後に残された物がその死者に対して
朗読して励ました例をです。そうすると死者たちは提供され
たものを深い感謝と共に受け取ります。そしてすばらしい共
同生活を生じさせることができるのです。~


(以下は1913年1月21日のシュタイナーの講演録からです)
「そこで次のような問いが生じます。一体死者は、霊界で教
え諭してくれるような霊的存在を見出すことができないのでし
ょうか。
ええ、見出すことはできないのです。死者は生前結びつきの
あった霊的存在たちとしか関係が持てません。死者がこの世で
知ることのなかった神霊や死者たちに出会っても、死者はその
存在を素通りしてしまうのです。
どんなに役に立ってくれそうな存在に出会っても生前関係がな
かったのでしたら何の役にも立ってくれないのです」


すごくきっぱりと言い切っていますね。

先日、日本心霊科学協会に所属している方から佐藤愛子さんの書かれた『私の遺言』
(新潮社)をお借りしました。
約30年間の霊界幽界の干渉からの戦いの有様が、ぐいぐいとした筆力で描かれ、
手に汗握りつつ一気に読了してしまいました。ご祖先やずいぶん昔に惨殺された
アイヌの方たちから追いかけられて30年は長いなあと、その晩うなされてしまい
ましたよ。

私自身はシュタイナーの『ルカ福音書講義』を、父の遺影に向けてずっと朗読した
ことがあります。穏やかな波動はいまも父から感じます。
そしてわが家族はお墓参りと神社が大好きです。

>>>シュタイナー選集『死後の生活』は在庫なし、再版予定もありません。
1980年代後半の時代を映したような出版でした。
高橋先生の現在のご活躍に敬意を表しつつ・・・






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Last updated  2006/04/20 09:35:11 AM



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