●果報は寝て待て!? 超簡単ゆであずき
どうにも私は行事ごとに弱い性分である。 ああ、明日はこどもの日かー、と思うと、無性に柏餅が作りたくなる。 ここでポイントなのは「作りたくなる」。 「食べたくなる」も当然内包してるのだが、私の中でのメインは「作る」なのである。 もちろんお店で買ってくるのを食べるのでも全然OKなのだが、「せっかくだから自作したいなあ」という気分がむくむく頭をもたげてきちゃったり。……まあ和菓子というやつは、私得意の焼きっぱなしケーキと違って、仕上がりの見てくれが悪いと途端に美味しそうに見えなくなるという点で敷居が高くて、よっぽど余裕がある状態じゃないと手が出せなかったりするのですが。こと柏餅に関して言えば、毎年GWは何かとバタつくので、実際に作る時間的余裕が取れないのも事実。今年はお姫もいることで、よけいにそんな時間的余裕はなさそうなのです。 で、時間がないとわかっていながら、作りたくなるこの矛盾(笑)。 忙しい時に限って部屋の掃除をしたくなる感じと、非常に近いものがあったりしますが、それだけじゃないんです。 今の私がここまで手作りお菓子にこだわる理由、実は自分の体質にあったりします。 元々低血糖なので、授乳だなんだとバタついていて、子供にお乳与えても自分の分のご飯食べ損ねたりすると、それだけで目の前がチラついて、ひどい時だと倒れてしまったり。以前は手元に一口チョコ等を常に置いていたのですが、妊娠時の体重制限時、増加を抑えるために手放さざるを得なくなりまして、基本の糖質は穀物一辺倒。でも、それだと糖質が足りないらしくて始終フラフラしちゃってまして、そのことを助産師さんに相談したところ「手作りお菓子なら、砂糖を自分で調節できるから、市販の物買うよりは全然いいわよ」とお墨付きをいただいたのです。 もともとお菓子づくりは趣味みたいなものだし、楽しんだ上に美味しく甘いものがとれるなら万々歳だな~というのがとても強くあったり。 ちなみに産んだ後も、母乳に影響するという理由から、市販のお菓子の摂取は極力控えねばならないのだそうです。……いや実際、お菓子に限らず高脂質のものを摂った後は、お姫の顔にニキビみたいなポツポツが出来やすくなっているようで「ひいい、ゴメンよお姫~!」と叫ぶことが何度かあったり。 先日の一ヶ月検診の時にもそのことを相談したら「和菓子かアンパンをとりなさい」と言われました。 あずきには鉄分が含まれるし、子供のアレルギー予防策として乳製品系の甘味摂取に制限が入る授乳ママにとって、あずきを使ったお菓子というのは、ある意味貴重な公認低血糖対策品と見ていいそうなのです。(過ぎたれば尚……という言葉もあるので、一概にOKってわけでもないですけどね) なので先月末衝動買いしてしまいました。あずき(乾燥)1kg。 だって送料込で1,040円なんだもん。 4月でなくなる期間限定ポイントがたまっていたんだもん(笑) で、これをどうするかと言うと、当然煮て美味しくいただくわけですが、実はここに手抜きの一工夫が。 使うのはこの魔法瓶タイプのポット。 我が家にあるのは内容量500mlの奴だけれども、それでも十分。 このポットの深さ1/4程度くらいまであずきを──水に一晩浸けてもいないあずきを──入れて、熱湯を注ぎ、一晩放置。 すると、それだけであずきが芯まで煮え切った状態になります。 お正月の黒豆みたいな完全ふっくらを想像すると少し固めかもしれないけれど、和菓子の下ごしらえとしては申し分のないふっくらさ。 これを小鍋に取って、砂糖を好きなだけ入れて煮れば、簡単ゆであずきの出来上がり。 お好みにあわせて、あずきをマッシャーで少し潰して煮詰めるもよし、裏ごし器使って本格的にこしあん作ってもよし。 簡単に煮詰めたものに、白玉作って浮かべるだけで、手軽に白玉ぜんざいが楽しめます。 敢えて煮詰めず、ひとつまみ程度の三温糖やきび砂糖、黒砂糖をまぶすだけでも美味しくいただけます。(むしろその方が砂糖の分量が少なく出来ていいかもしれない) というわけで、買ったばかりのあずき1kgを手に、何を作ってやろうかな~と企んでいる私がここにいたり。……ああ、やっぱり、今日明日しか作る気分のおきないだろう柏餅を作りたいんだよな~。本記事はにほんブログ村に参加してます。和菓子/手作り和菓子栄養た~っぷり!乾物料理こどもと季節行事を楽しもう♪いつもクリックありがとうございますm(_ _)m