◆小泉前首相の秘書官の話◆
学生時代は「さきがけ」でその後「民主党」支持であったが、小泉(元)首相になって「自民党」を支持している。その後を継いだ安倍首相は頼りないといわれるが、あれだけ紳士でかっこいい首相はいるだろうか。小泉氏に比べれば言葉のインパクトは少なく見劣りするのかもしれないが、米国以外の外交や国内の改革をたんたんと実施し成果をあげるであろう。さて、政治を三流から1.5流?に引き上げた小泉氏の秘書官の話は面白かった。飯島勲という人物で、兄弟は障害をかかえており、夜学に通い、知恵だけが頼りといって、中学時代に夜中の2,3時の電報をうけていたという。その飯島氏は4人の東大卒を使って小泉氏を支えていた。飯島氏によると、小泉氏の結論は「任せた」「頼む」だったといい、丸投げする。非情になれるのは、孤独を恐れないからで、筋の通らないことには平気でたてつく。声を荒げたり、叱責はないという。国会便覧は毎日手放さなかったといい、年に2回小泉が人事を変える上で参考にした。その小泉氏は風呂場であふれたお湯を拭く。下着を自分でたたむなど、普通の人の凄みを感じたという。飯島氏の情報収集力には舌を巻く。電話番号がわかると銀行口座がわかるといい、”きれいな人”だけを選んでいた。内閣人事でおかしくなったことは一度もないことは、その証であろう。小泉氏は北朝鮮を訪問する際、キムジョンイルとは握手の仕方まで練習したという。抱きしめられないように腕を伸ばし、第二関節で握手する。なお、小泉氏の若かりし時は国会図書館にこもり本ばかり読んでいたという。経営者でもそうだが、一流の人物は“本の虫”のようだ。本田宗一郎氏は例外だが・・・