英語の賞味期限は長そうという話
若かりし頃、26歳ぐらいで初めて外資系に勤め出したころだが、英語の賞味期限というのは、長くないと思っていた。自分より下の世代はガンガンに喋れるようになっているから、稀少というほどではないけど、少数派の「英語づかい」としては、少しずつ減価していくと思っていたのである。ところがだ、西暦2024年になっても、未だに「英語できる人がいない」と転職エージェントや採用担当たちは言う。本当かしら?と思うが、読み書きは出来ても、会議/電話はだめです、といって断念する人が多いのだという。英文レジュメを作れても、「お?いいじゃないか、ちょっと喋ろう」と英語でのインタビューを”会議招集”すると、辞退する人が多いらしい。どうもよく分からない、わたしが今まで働いてきた人たちは英語が苦手とか学習中という人はいたが、会議や電話は出られませんという人はあまりいなかったからだ。(他部署にはいたけど。海外オフィスからの内線電話だと出ない人)不思議なのは韓国の方である。わたしが高校生か大学生の頃までは、韓国の方はほとんど英語が話せなかった。発音も全くだめで、むしろ日本人の方が似せようとする分、良いようにもおもわれた。日本語英語な人もいたけれども、文章は作れるので、喋るのはノーマルスピードであった。しかし今やどうだろう、わたしと同じ年齢かそれ以上の年代の人たちが、ぺらんぺらんに喋れるのである。全員留学でもしてゴリゴリに鍛えられたのかと思うほどだ。かつて英国領だった頃の香港人の若い世代並みに上手い。発音も上手い。ちょっとアメリカンに寄り過ぎてると思うけれども。というわけで、「英語使いびと」になると、大して減価しないし、賞味期限はだいぶもつということが最近分かってきた。といっても、わたしの英語は「日本人にしてはうまい」「日本人なのになんでそんなに喋れるの」というレベルであって、国際的な次元と「あぶなっかしい」レベルであると思われる。今月(2024/04)はガーディアン・アプリの"Podcast"を、ウォーキングの度にききまくっているので、だいぶ耳が慣れてきた。ここに掲載されてる音声は大体25-35分ぐらいなのだが、"The Long Read"というセクション以外は、インタビュー形式のようで、ナチュラルスピードとナチュラル訛りがゲストのトークにより鍛えられてとてもいい。"The Long Read"のセクションは、どうやら執筆した記者とか、ジャーナリストが延々と一人で喋るもので、多分プロの訓練を受けた人たちだから、アナウンサーに近く、きれいな発音で音読してくれている。真似っこして自分の発音を鍛えるとか、あーこの単語はこういう発音だったか!と確認するのにもってこいだ。GWは一冊洋書を読み切るつもりだ。がんばろう。