楽天におけるLinux/OSS活用の歴史と未来
今日は日経BP主催のOSSプラットフォームセミナーに出席しました。OSSとは、オープンソースソフトウェアのことで、プログラムソースが公開されているソフトウェアのことです。その場で楽天におけるOSS活用に関しての公演もあったので、簡単に要旨を紹介します。(要旨は全て配布資料の内容を元にしているため、公開しても問題ないと判断しています。)楽天の創業は1997年。今は10周年記念ですね。最初は SUN OS という UNIX に、informix という DB を使っていたらしいですが、ほどなく、FreeBSD という UNIX 系の OS に切り替えました。2000年頃から PHP と MySQL を使い始め、2002年頃から本格的に導入。この頃に、LAMP (Linux, Apache, MySQL, PHP/Perl) 推進部という部署を設立しました。現在では、DBサーバ等に Solaris を使用し、Web/メールサーバ等に Linux (Debian) を使っています。(創業期に使用していた FreeBSD は、現在ではほとんど使用していないとのこと。)サーバの台数としては、数千台を擁しています。最近から将来への取り組みとして、Ruby, Ruby on Rails へ積極的に挑戦しています。昨年夏から、有志十数名で Ruby プロジェクトを始動し、楽天のいくつかのサービスに適用しています。なんだか、ITエンジニアとしては楽しそうな世界ですね。で、公演としては続きがあり、「サード・リアリティ」:Web2.0 に続く未来の世界観の話がありました。ネットの世界とリアルの世界と、全ては断片化し、再構成され、コラボレーションしていく・・・。文字にするとわかりにくい世界観ですが、個人的には非常に共感できたおもしろい話。ネット販売と関連サービスの楽天、と思っていたら、興味深いことを考えているんですね。---いつもお世話になってる鍼灸院の先生が本を出版しました!自らの戦争体験と皇族方との交流から、半フィクション的な物語を書いています。